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大企業のメソッド 《客観性と数字》 で中小企業を持続的に発展させる④ ~従業員の忙しさを数値で見える化する~

従業員ひとりひとりの忙しさを数値で見える化できたらどんなに心強いだろう…。作業の時間が決まっており高度にマニュアル化された作業なら、経営者は生産計画や従業員の仕事の計画を立てやすい。しかし、中小企業の仕事というのは多品種少量生産、もしくは新たな作業の連続である。そして一人の従業員がいくつもの仕事を抱えている。そのため、誰にどれだけの仕事を任せるかといった判断や、その月の仕事量はこなせるのかこなせないのかという見通しは、なんとなく経営者の感覚で決めざるを得なく、とても論理的に計画を立てることはできないという状況が多いのではないだろうか。

しかしながらこの分析できない状況を分析することで《客観性と数字》の概念を浸透させることができる。

全ての仕事は注文に帰結する

従業員の仕事は、全て何らかの付加価値を商品・サービスに付け足す行為であり、それらは全て顧客からの注文のために行われる。従業員のどんな作業も、最終的には何かの注文のために行っている行為だ。ということは、ひとつひとつの注文を詳しく分析する事で、その注文のために誰の、どんな作業が、どの程度の割合で必要となるかがわかってくる。

また、注文も、難しい注文もあれば簡単な注文もある。全ての注文の難易度をあらかじめ数字で表現しておくことも必要になる。

忙しさを数値で表現

注文のために、「誰の」、「どんな作業が」、「どの程度の割合」で必要か? その注文の「難易度」はどの程度か?

これらは実は全て数字で表現可能だ。注文に対してこれらの数字を自動で計算できる仕組みにしておけば、注文が入る度に従業員の忙しさが数字で見える化できる。従業員の忙しさが見える化できれば、誰にどの仕事を任せるか、今月の忙しさはどの程度か、といった今まで感覚に頼っていた部分を数字で管理できるようになる。

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従業員の忙しさを数値で見える化する…これができれば、数字が経営者の力強いパートナーとなるだろう。

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