心理カウンセラーの人間学【この不景気でも影響の少ない企業の特徴は?】
皆さん、素敵な時間をお過ごしでしょうか?
現在も引き続き世界経済が混乱を招いている状態で、日本経済は大きな影響を受けています
もしかするとこのまま夏まで影響が続くかもしれないので、オリンピックに影響がでるかもしれない様子です
そうなると日本経済に間違いなく大きなダメージになるのは誰でも予測ができると思います
ただ、この騒動でも大きな影響を受けていない、またはほとんど影響を受けていいない企業もあります
これは職種や取り扱っている商品をとりあげるのではなく
今回はそのような企業の特徴を説明する回です
いろいろとお伺いしていると
「御社はどうですか?影響あります?」
という風に尋ねてもらうので、自然と現在の影響に対しての売り上げ話になります
自身の会社の話をした後に聞き返してみると
「うちは大打撃です」
とおっしゃられる企業もあれば
「うちはそこまで影響がないですね」や
「全く影響がないですね。もしかすると少し忙しいぐらいです」
と返ってくる企業もあります
ちなみにこの両極端な返答をしているのは同じ職種の企業です
ではこの違いは何か?
これは「企業理念」であったり、顧客に対する考え方に違いがありました
大打撃の企業は
「大口の顧客を優先することにより売り上げを出していた」
影響がなかった企業は
「規模として小さい顧客を相手に数を多くすることで売り上げを出していた」
この違いが現在の影響に左右されるかされないかの明暗を分けました
そうです
効率は悪くても
目先の利益を追わずに、コツコツと地道に積み上げた
そんな企業が大きな影響を受けることはなかったのです
飲食店で例えると
観光地や名所で人通りが多く、外国人観光客をターゲットにしていたお店は、効率良く少ない期間で利益を出すことができていました
日本にくる外国人は富裕層が多いために、客単価も高く団体様での来店も多いので、売り上げはうなぎ上りでした
片や、地元密着型の小さなお店ですが、地元の人に愛されて大きな集客は無くても定期的にお客さんが来店してもらえる
地道に地元のお客さんに美味しいものを提供し続けたお店
そして、この状況になると結果は容易に想像がつくかと思います
観光客をターゲットにお店は、利益を見越してスタッフを雇ったり材料を仕入れていたのがほとんど無駄になる
団体様もこの騒動でキャンセルになる事態
多大な影響を受けています
地元密着型のお店は、定期的に来客してくれるお客さんは変わらず、若干の家族連れがいつもより少ないぐらいの影響しかありません
いつもどおりの仕入れとスタッフでちょうどよくお店をまわすことができています
もちろん、戦略として短期間で大きな利益を出すのはビジネスの本質なので、それを否定する気はございません
しかし、そればかりの
効率主義だけにとらわれていると
このような非常事態になった時には大きなしっぺ返しをもらうことになります
これからのご時世、このようなビジネス形態だけだと現状は厳しいかと思います
では、どうすればいいのか?
例えば、大口の顧客に依存しなくてもいいように小さな利益を数多く確保することも同時進行でしていければ、打撃は最小限に抑えることができます
このための経費と時間は一見、無駄に思えるかもしれませんが、今後のためと考えて投資していきましょう
そして、常に企業やサービスにプラスαの付加価値をつけることにより、信用残高を積み上げていくことです
この「信用残高」を積み上げることが今すぐには結果がでませんが、後々、ボディーブローのように効果がでてきます
実際にあった話ですが
取り引き先が不景気でお付き合いが難しくなり、取り引きができなくなったので仕方がなく取り引きが終了しました
しかし「信用残高」があればまた景気が上向いた時に取り引きが可能となりカムバックしてもらうことごできました
他には元々、取り引き先に勤めていられた方が退社されましたが、違う企業に勤められることになりました
その方とは「信用残高」を積み上げていたので、その方が声を上げていただき、新しく勤められた企業からも新たにお付き合いがはじまることになりました
このようなカタチで、すぐに結果は出なくても後々、新しいお付き合いがはじまったりご紹介をいただけたりとすることに繋がります
そのためにもこの「信用残高」を今のうちにできるだけ積み上げていくことです
現状のサービスの見直しやサービスの質の向上
そして、小さなことでもいいのでプラスαの付加価値をつけてサービスを提供していきましょう
特に今、どこの企業も苦しい立場にあるかと思います
そんな時でも変わらぬサービスもしくは、サービス向上することで、自然とライバル社との差別化に繋がります
影響の受けてない企業は
利益の小さな顧客も大事にし、数多くの信用残高を積み上げ続けていました
結局はそれをできていた企業は強いのです
これは人間関係にも置き換えれます
どれだけの人に「信用残高」を積み上げてこれたのか?
その結果はこんな時だからこそ如実に出てきます
逆を言えば、こんな時だからこそ目先の利益を取らずに返ってくるかもわからないことに投資することを求められるのかもしれません
私がこの騒動で学び、改めて感じたことを記事にさせていただきました
かなり主観が強いのですが、参考になれば幸いです
数ある中からご覧いただきありがとうございます