美容ルーティン
私の弱点は、小鼻だ。
口ヒゲ界隈と鼻との境界線にある、あの小鼻だ。
コンプレックス、とも言う。
私は小鼻のことを指摘されたら、それまでどんなに笑顔でいても一瞬にして伏し目がちになってしまうほどだ。
私は子供の頃から慢性鼻炎持ちで、小学生の時は毎日のように通っている習い事のスキマ時間に耳鼻科通いをするスケジュールを自分で組んでいた。
今は症状は落ち着いている自覚があるが、それでも1日数回は鼻をかむ。
気温や精神状態など環境次第だが、たくさん喋ると粘膜への刺激になるのか、鼻が詰まってくることがある。
ノンストップの会議や打ち合わせが大変、という致命的な弱点も同時に抱えている。
(自分だけがベラベラ喋りすぎないための良いブレーキだと捉えるようにしている。)
小鼻が、色素沈着で酷く黒ずんでいるのだ。
子供の頃から日常的にティッシュで擦り続けた小鼻は、現在紫っぽい黒みを帯びている。
今の時期はまだまだ寒いので、フェイスマスク(顔パック)を積極的に使わないシーズン。
いや、小鼻にアプローチするフェイスマスクを、私はほとんど知らない、それが問題なのだ。
フェイスマスクを使用して顔が全体的に潤っても、小鼻はそれから外れている。切れ目を入れられている事が多い箇所だからだ。
寒さとの折り合いがつく日は、風呂上がりにフェイスマスクをする日もあれば、顔全体のスキンケアを済ませた後あらかじめ小さく切っておいたコットン2枚に化粧水を浸し、両小鼻に貼り付ける。
そしてそのまま髪を乾かすのだが、頭を動かすと、いとも簡単にミニパックは取れて落ちてしまう。
その不便性から、寒さとの折り合いがついたとしても頻繁にやろうとは思えないのが小鼻パックだ。
小鼻パックをすると、ティッシュに水分油分を奪われ乾燥しザラザラになった小鼻が劇的に整備され、ツルツルになる。
しかしそれだけで長年の色素沈着が根底から解決するかと言うと、答えはNOだ。
人生はいつだって甘くない。
ツルツルに法的整備された小鼻をもって、朝のメイクで丁寧に下地プラスコンシーラーorクッションファンデを丁寧に叩き込む。
これでなんとかギリギリ「普通の小鼻っぽさ」を手に入れることができる。
いくらスキンケアを頑張っても小鼻のザラザラ感は元に戻りやすいので(しょっちゅう鼻をかむから)、メイクの時は固めのコンシーラーよりも液状に違いコンシーラーや薄づきのクッションファンデが柔軟に小鼻をカバーしメイクとしても高い成功率を誇る。
今年は気温が高い日が多く、花粉の飛散も早いだろう。
今年も、私は全力で小鼻の治安を守る。