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読書記録『持たざる者の逆襲』

『持たざる者の逆襲』という本を読みました。著者は起業家の溝口勇児さん。話題のBreakingDownを運営している方です。



BreakingDownといえば、街の不良の人や半グレ一歩手前のようなチンピラみたいな人が1分間リングで闘う新スタイルの格闘技の大会。
試合前の記者会見や、出場者を決めるオーディションで、不良達がコントを繰り広げているというイメージです。

しっかりと見たことはないのですが、You TubeやTikTokで切り抜き動画が流れてくるとついつい見てしまいます。


この本には、溝口さんが起業家としてこれまで歩んできた軌跡や成功哲学みたいなものが多く記されており非常に参考になりました。

溝口さんは複雑な家庭環境で育ち、父親の多額の借金に苦しんだり、学生時代は素行も悪くなり道を踏み外しそうになったこともあったそう。
更生し、高校時代からトレーナーのアルバイトとして活動。実績を積み、健康を管理するアプリ開発の会社を起業したそう。

BreakingDownについては、過去の過ちに対してあまりにも寛容でない世の中において、せめて自分達だけは過去に大きな失敗をした人でも再挑戦できる場所を与えたい、という想いで運営しているそうです。

街の不良や半グレみたいな人は怖くて嫌ですけど、こういう考えはとても素敵ですね。

BrakingDownの動画を見ていると、ものすごくいかつい身体と強面で「〇〇の狂犬」みたいな異名を持つ人がオーディションや記者会見でとにかくビッグマウスで周囲を煽りに煽った結果、試合で一瞬で敗けてしまうシーンがあります。

ものすごく悔しそうにしているのですが、それが勿体ないなと。瞬殺された後、立ち上がって手をパンパンとやって「今日はこのへんにしといてやるか」と言いながら会場を後にすればいいのになと。
おそらく原始時代から存在するような古典的なボケは、これくらい緊張と緩和のフリが効いている舞台でやるべきだと思うのです。

なにせ過去に失敗しても敗北しても、そこには再起のチャンスと、古典的なボケを繰り出すチャンスが眠っているということですね。

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