<東京>ミステリークエストで夏目漱石と過ごした新宿ティータイム
ミステリークエスト夏目漱石からの挑戦状
『ミステリークエスト夏目漱石からの挑戦』は漱石山房記念館と新宿区立西落合図書館を舞台に、2018年夏休みにⅠ、2019年夏休みにⅡ、2021年冬休みにⅢ、そして今年2022年夏休みにⅣ、つまり今年第4回目となる夏目漱石をテーマとして行われている謎解きイベントです。冊子は、西落合図書館編6問と漱石山房記念館編8問の計14問から構成され、その内容は小説のタイトルや登場人物名、漱石個人の問題を、図書館や記念館に隠されたヒントを見つけて答えるお出かけクエストとなっています。
漱石山房記念館
漱石山房記念館の最寄り駅は東西線早稲田駅。1番出口から漱石山房通りを道なりに小路を10分ほど歩くと漱石山房が見えて来ます。あちこち猫の矢印イラストがあるので、まず迷うことはないでしょう。
記念館が建っている場所は、夏目漱石が49年という短い生涯を閉じるまでの9年間(1907~1916年)家族と暮らした通称漱石山房の跡地です。漱石を囲む文学サロンとして文学者たちが集った木曜会の場であり、漱石が小説家として初めて書いた小説『吾輩は猫である』のモデルとなった福猫が埋葬された墓が残っています。
記念館前に立つ夏目漱石の胸像右側に書かれた則天去私(天にのっとって私心を捨てること、我を捨てて自然に身をゆだねること)は、晩年の漱石が理想とした心境で、冊子の問題にもなっていました。
早稲田界隈謎解きティータイム
終焉の場を知ると、近くにある生誕地も気になります。生誕地跡に立つ記念碑は1966年漱石生誕百年を記念して新宿区が建てたものです。とても近いのですが控えめに建っているので、お見逃しなく。
漱石の父が命名したという夏目坂に向かって歩けば、福猫をオマージュしたと思われる黒猫につい目が行ってしまいます。
早稲田は学生街だけにカフェがたくさんあります。このまま高田馬場駅から電車に乗るのはもったいない。この夏行きつけになった中国のお茶とおやつを出すカフェ甘露に寄りました。横山光輝のマンガ三国志がずらっと並ぶ一人席に案内されると時間を忘れてしまいます。ランチセットだけで済まずにスイーツもオーダーするお客様続出です。例にもれず、この日は仙草消暑芭菲(仙草パフェ)をいただきました。
ミステリークエストでもらえる記念品とカフェ・ソウセキ
夏の終わり、答えを埋めたミステリークエストを持って、漱石山房記念館に記念品と交換しに行ってきました。記念館内にあるカフェ・ソウセキで漱石が愛した空也もなかと抹茶のもなか抹茶セットをオーダーして、気になる答えを合わせてみました。お楽しみの記念品は漱石のマグネットでした。
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