【ぶらり散歩】天王洲アイルは穴場度高めの大人スポットだった
天気の神様がサボってか、いまだ秋ムードには遠いこの頃。９月もまもなく下旬というのに。それでも、日没後にはこれまでよりは幾分過ごしやすくなってきたか。
今日は、品川駅に降り立ち、ここから夜の天王洲アイル（てんのうずあいる）を散策しよう。
天王洲アイルというとJALの本社とか倉庫街というイメージなのだが、最近は知られざるおしゃれスポットになっているという噂が流れてきた。
浜松町から羽田空港を結ぶ東京モノレールの停車駅があるのだが、ここはあえて徒歩で。Google先生が言うには品川駅から20分強で到達するとのことだから、ウォーキングにはちょうど良い。
■品川駅港南口
品川駅には、高輪口と港南口という大きな出口がある。一番大きな改札を出ると右（東側）が新幹線および巨大ビジネス街・東京湾方面へと向かう港南口、左がプリンスホテルのある高輪口。
港南口に出るにはこんなトンネルを抜ける必要があるのだが、これがビジネスパーソンの街道となっており通称「社畜ロード」。誰だこんなひどいネーミングしたの！笑 両脇に立ち並ぶモニターの並木の間を、風の谷に猛進する王蟲の大群よろしく行進するエリートたちの姿をニュースで見かけた人も少なくないだろう。
この自虐的な愛称？の街道を抜けると、パッと視界が開ける。そして、あら、あの大群はどこに消えたの？といぶかるほど、急激に人影が少なくなる。多くの人は出口から左右に伸びるオフィスおよび飲食街のルートに進むため、ど真ん中がポッカリ空いた感じに。これが港南口の光景だ。
出口を背に、ひとまずは10分ほど直進あるのみ。
まっすぐ行くと、飲食店街。なんだろう、ミニスカのお姉さまとインカムをつけた兄ちゃんたちが立ち並んで客引きをしている（違法ね）。なんか少しすさんでいる感じがして嫌だなぁ。こういう雰囲気って、ジェントルマンとしてはいつもどんな顔して歩けばいいのか困るので、ものすっごい仏頂面で早歩き（声かけんなよ、と）。
■御楯橋
飲食店街を抜けて旧海岸通りの交差点を渡ると、東洋水産本社ビルがある。東洋水産と言うとピンとこないかもしれないが、「マルちゃん」といえば通りがいいだろう。Smiles for allである。赤いきつねと緑のたぬきである。
そのままビル横を直進し、御楯橋という運河にかかる橋を渡る。「おったて」ではない。「みたて」橋。
渡りきるとそこにあるのは広大なキャンパス。あのさかなクンが客員教授を務める東京海洋大学の敷地だ。夜なので学生の姿はごくまばらだが、ボクはみてしまった。「I ❤︎ さば」とデッカく書かれた白ティーを来た男子を。心の中で拍手喝采！ここにはさかなクンがたくさんいるんだなぁ。
さて。
ここまで直進してきたが、国道１号線とぶつかるところで、今度は右に折れる。そしてここから天王洲アイルまであと10分。
この夜道がまぁ、なんとも寂しい。右手にはだだっ広くて真っ暗な大学の運動場が延々と続くし、国道は車もまばらでおよそ活気というものには程遠いのだ。それでもまぁ、黙々と歩く。
でも、その甲斐はあった。
見ていただきたい、たどり着いたこの光景を！
■天王洲アイル
これが天王洲アイルの入り口だ。
この橋、「ふれあい橋」といって、闇夜に忽然と光を放つ。それが運河の水面に反射する姿には、周囲の雰囲気も相まってちょっと海外に来たような錯覚を覚える。
おそらくここが天王洲アイル一番のフォトスポットかつデートスポットだろう。運河を眺め潮風に当たりながら食事を楽しめるテラス席を構えたおしゃれなレストランが立ち並ぶ。
ただ、ご覧の通り、「閑散」としていた。訪れたのは連休明けの20:00頃だが、観光客はおろか驚くほど客がいない。客よりも圧倒的にジョガーの方が多い笑 タイミング的にたまたまだったのかも知れないが、ものすごい穴場感。時がゆっくり流れていた。
誰かといれば一緒にビールを楽しんでから帰るところだが、今日は大人しくまた20分歩いて品川駅から帰ることに。いつかまた来ようと思い、記録のためにこのレストラン「RIDE（ライド）」の情報を載せておく。食べログレビューでは3.5/5だからまぁいい店だろう。
今回はあえて徒歩で訪れたが、冒頭で言ったようにモノレールもあるし、品川駅港南口からはバス、大崎駅からは「りんかい線」も出ているので、もっとサクッとアクセスすることが可能だ。ちょっと静かに、ロマンチックに（でもカジュアルに）話したいなんて時にはこの場所を頭の隅に置いておいて損はないだろう。
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