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話すことのありがたさと、「そっと伝える工夫」

年末年始の疲れや長時間の会話が続いたせいか、私の喉は調子を崩してしまいました。
家では喉を休めるため、スマホの音声アプリを使って家族の問いかけに対応しています。話すことが難しい状況になり、「話せる」ということのありがたさを改めて感じています。

普段何気なくしている「会話」が、家庭内でどれほど大切な役割を果たしているのかを実感しました。
ですが、このおかげで、家族間のコミュニケーションには「話す」以外にもたくさんの工夫ができることも、同時に学んでいます。


「どうする?」と聞いても答えてくれないお子さんに

Omimiかふぇでは、参加されるお母さんからこんな悩みをよく伺います。
「子どもが進路の話をしても答えてくれないんです。」
「どうするのか聞くと、嫌な顔をして部屋に戻ってしまうんです。」
「リビングに行くと、「何か言われるんじゃないかと」嫌な顔されるんです。」

進路や将来についての話題は、親としても重要だと感じるからこそ、つい真剣に問いかけてしまいますよね。でもその結果、子どもが返事をしない、部屋にこもってしまうことが続くと、不安や焦りを感じるのも無理はありません。


「そっと伝える」アプローチのすすめ

このnoteでは、心の置き方について投稿を続けてきましたが、Omimiかふぇでは先輩の保護者さんたちからいろいろな工夫や体験談をお話ししてくれます。今悩んでいるお母さんたちにとっては、「自分だけではない」という安心感と「やってみよう」という意欲をもたらしてくれています。

その一つを紹介しますね。「リビングにカタログをそっと置いておく」という方法です。

例えば、進学先や仕事先を考えるきっかけになるカタログを、リビングや目につきやすい場所に自然に置いておくだけ

ただし、このときの「置き方」がポイント。

  • 「どれにする?」と言わんばかりに並べると、逆効果だった」

  • 「ただ積み重ねて自然に置いておくだけにしたら、そっと子どもが見ていた」

この方法を試してみたことで、進路の話を無理にしなくても、子ども自身が考えていることがわかり、安心感と共に、自分の心の置き方を考えるきっかけになりましたという声もありました。


親の「心の置き方」も大切に

子どもが返事をしない理由は、決して「話したくないから」だけではないかもしれません。
「まだ自分でも考えがまとまっていないから話せない」
「親の期待に応えられないのではと不安だから黙ってしまう」
そんな気持ちが背景にあることがあります。

だからこそ、問い詰めたり、急かしたりせずに、そっと選択肢を示して、子どものペースを尊重することが重要です。


何かを「話す」ということができなくても、工夫次第で家族の会話を増やすことができます。
お子さんがそっと自分の気持ちを整理できる時間や空間を作るのも、親の大切な役割の一つかもしれません。

あなたのご家庭でも、ぜひ試してみてください。

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