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「会う」ことで伝わること、変わること

私はこの15年間、困り感を抱える親御さんとつながる場を作りたい という思いで、会場を確保して、「Omimiかふぇ」を、定期的に開催してきました。
ですが時代の変化とともに、最近は公式LINEを通じたチャットでのやりとりが増えてきています。

もちろん、チャットはとても便利なツールです。
家にいながら気軽に相談できるし、不安や愚痴を吐き出す場としても有効です。
「今すぐ誰かに話を聞いてほしい」という気持ちに、すぐに寄り添えるのは、オンラインの強みだと感じています。

でも、返信をしながら、私が心のどこかで感じているのは、「やっぱり、お会いしたい」 という想い。
文字だけでは伝わらないものが、とても多くあるからです。


目を見て話すことの大切さ

不登校や子育ての悩みを抱えているとき、親御さんはとても不安定な状態になりがちです。

「このままでいいのかな?」
「何か間違っているんじゃないか?」
「誰にも理解してもらえない」

そんな気持ちや孤独感を抱えながら、誰にも打ち明けられずにいる方も多いと思います。

チャットでのやりとりでは、文字を通して気持ちを受け取ることはできます。
でも、実際に目を見てお話しすると、その方の表情、声のトーン、空気感、間の取り方 など、文章では伝わらないものが見えてきます。

直接お会いすると、親御さんの目が涙ぐんでいたり、声がかすれていたり、話しているうちにほっとした表情に変わっていったり…。
そういう変化に気づくことができるのが、対面の良さなのです。

また、こちらの言葉も、ただの「情報」ではなく 「想い」として届きやすくなる と感じています。
同じ言葉でも、目を見て、表情を交えて伝えることで、より深く響くことがあるのです。(句読点の位置で、受け取るニュアンスも変わりますし・・)


「一度いらっしゃいませんか?」 その言葉の意味

私は、チャットだけでつながっている方にも、 「一度いらっしゃいませんか?」 と必ずお声がけをします。

ですが、なかなか1歩が踏み出せない人が多いのが現実です。

時々、ふと、「もしかすると、わざわざ時間をかけて出向くほどのことではない」 と思われているのでは?と思うことがあります。
それならば、私ができることには限界があるのかもしれない、と感じることも増えてきました。

ですが、辞めることができないのは、親御さんだけでなく、その後ろにいるお子さんのことも考えるのです。

親御さんの気持ちが軽くなり、考え方が変わることで、子どもの状況も変わることがよくあります。
だからこそ、より深くお話をして、少しでも親御さんの気持ちが楽になるお手伝いをしたいという想いがあるのです。


時代に合わせた「会える」場づくりを

時代とともに、対面よりもオンラインでのやりとりが主流になってきました。
だからこそ、私もこれからの時代に合わせて、「お会いできる」機会を増やしていきたい と思っています。

例えば、オンラインでの相談やomimiかふぇなど、画面越しではありますが、直接お話しできる場を作るのもひとつの方法かもしれません。
また、対面でお会いできる場を、これまで以上に工夫していきたいと考えています。

子育てに悩んでいるとき、一人で抱え込むのはとても苦しいものです。
だからこそ、「本当に話せる場所」「安心して心の内を語ることができる場所」 を大切にしていきたい。

もし今、LINEのチャットでつながっているけれど、まだ直接お会いしたことのない方がいらっしゃったら、
ぜひ一度、「Omimiかふぇ」に来てみませんか?

「会う」ことでしか伝わらないもの、「会う」ことでしか感じられないことがあります。
あなたの心が少しでも軽くなるように、いつでもお待ちしています。

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