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「ちゃんと」って、何でしょう?
「ちゃんと育てる」とは何か?
子どもが生まれた瞬間、親としての旅が始まります。けれど、私たち親には「子育ての教科書」があるわけではありません。手探りで、過去の経験や、育児書やノウハウ本に頼って子育てをしている方も多いでしょう。私も同じです。
「ちゃんと育てる」ことへのプレッシャー
Omimiかふぇにいらっしゃる親御さんたちから、「ちゃんと育てなきゃいけない」とよく耳にします。この「ちゃんと」とは、一体何を意味しているのでしょうか?「きちんと」「正確に」「確実に」といった類義語が浮かびますが、これらの基準は何によって測られるものでしょう?
多くの人が自分の中にある「物差し」で子どもを測っていることに気がつきます。例えば、「ここができないとダメ」「これぐらいは当たり前」と子どもに自分の中にある基準を求めてしまっています。この背後にあるのは、たとえ控えめな望みでも、「普通に育ってほしい」という願いです。「多くは望まない、普通でいいんです」と言われる親御さんもいらっしゃいますが、この「普通」とは一体何でしょうか?
子どもの個性に気づくために物差しを外す
私たちも他人から「普通」や「当たり前」という基準で測られると、苦しくなったり、居心地の悪さを感じることはないでしょうか? しかし、自分の子どもに対して、その物差しを向けてしまうことがあるのです。「ちゃんと育てたい」という愛情の裏には、親が感じる安心や、社会に対する不安が隠れているのかもしれません。
この「ちゃんと」という言葉を少しでも取り外すことができたら、親も子どもも心が軽くなるのですが、同時に「不安になる」と感じという人もいます。ここで出てくるのが「確証バイアス」です。「こうあるべき」という思い込みがあると、それに合う情報だけを集めてしまい、本当に大切な子どもの声に耳を傾けることが難しくなってしまいます。
子どもの特性を見て、その子に合った成長を目指す
子どもは一人ひとり異なる特性や個性を持っています。大切なのは、「普通」の基準を押し付けることではなく、子ども自身の特性を受け止め、「その子にとってのベスト」を一緒に探っていくことです。
もし、私たちが少しでも「ちゃんと育てなきゃ」という気持ちから離れることができれば、親としての不安も軽減されるはずです。そして、何よりも、子どもが持つ「その子らしさ」を発見し、一緒に育み、成長していけるのだと思います。