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「頑張れ」より「頑張っているね」。子どもの心に寄り添う言葉選び
子どもへの決めつけがもたらす影響と、親としてできるサポート
「この子はこういう性格だから」「プライドが高い」――そんな風に、子どもを決めつけていませんか?
実際、そのように見えていても、本当にそうなのでしょうか?
性格とは「生まれ持ったもの」ではなく、成長の中で自然に形成された「思考や行動の習慣」によるものだと私は考えます。
子どもの見える一部分だけで判断するのは非常に危険です。氷山の例えにあるように、水面下にはたくさんの要因や感情が隠れています。もし子どもの性格が「そう見える」のであれば、それは私たち親や周囲の環境が少なからず影響しているという視点を持つことが大切だと思います。
親の期待と子どものプレッシャー
不登校になる原因のひとつとして、「親や周囲の大人による無意識な決めつけや期待」が挙げられます。それは子どもにとって大きなストレスとなり、「結果を出さなければ認められない」と感じるようになるのです。
Omimiかふぇに参加される親御さんの中にも、「子どもが自分で自分を追い込んでいるようだ」とおっしゃる方が多くいます。さらに、「自分は子どもにプレッシャーをかけたつもりはない」と思われているケースも多いのです。
これまで「いい子」であり続けたお子さんほど、大人の期待に応えようと無理をし、頑張り続ける傾向があります。そして結果が思うようにいかないと、「自分はダメだ」と自分をさらに追い込むループに陥ることもあるのです。
親が変われば子どもも変わる
このような状況を打開するためには、子どもの努力に目を向け、評価することが大切です。
「頑張れ!」という言葉よりも、「頑張っているね」「ここまでよくやってきたね」と、努力の過程をしっかり認めてあげる方が、子どもにとって大きな支えになります。
また、親自身も自分を追い込む習慣が染みついている場合があります。もしそうだとしたら、まずは自分を労わり、自分に優しくなることから始めましょう。その姿勢は、子どもにもきっと伝わります。
子どもの困難に寄り添う
不登校の子どもは、自分を責めたり、「こんな自分はダメだ」と感じてしまうことがあります。
しかし、それは「追い込む方法しか知らない」からかもしれません。
私たち親ができることは、子どもの努力や感じている困難に心を寄せ、ただそばにいて支え続けることです。
子どもに「大丈夫だよ、そのままでいいよ」と伝え続けることが、何よりの助けになるのではないでしょうか。
親が意識したい言葉の力
最後に、omimiかふぇなどでお話ししている、ポイントを3つお伝えしますね。
結果ではなく努力を評価する
「こんなに頑張ったね」「これまでの努力を知っているよ」と伝える。頑張らせるのではなく、頑張りを認める
「もっと頑張れ」ではなく、「頑張っているね」と声をかける。無理をさせないサポートを心がける
子どものペースに寄り添い、安心感を与える言葉を選ぶ。
親の考え方や声かけが変わるだけで、子どもが抱えるプレッシャーやストレスは大きく軽減します。
「この子はこうだから」という決めつけを手放し、目の前の子どもがどんな感情や思いを抱えているのかを丁寧に感じ取ってみてください。
その小さな一歩が、親子の新しい関係の始まりになるはずです。