矢印をどこに向ける?イライラを学びに変えるコミュニケーションのヒント
私たちは、嫌なことや辛いことがあると、つい人のせいにしてしまうことがあります。
「あの人がこういうことを言ったからだ」とか、「あの人があんなことをしなければよかったのに」と。
Omimiかふぇでも、こうした話題がよく出ます。
「あの時、あの先生が…」
「あの友達がこんなことをして…」
誰かのせいにすると、一時的には心が楽になりますよね。でも、実はその矢印を相手に向けても、何も変わりません。
自分の内面を見つめることの大切さ
イライラが募るだけで、何も解決しない――そんな経験はありませんか?
自己啓発の本などにも「自分の内面を見つめることが大切」と書かれていますが、正直、自分のことって一番見えていないのかもしれません。
実は私自身も、いまだに失敗してしまうことがあります。
「自分がされたこと」ばかりを思い出して、つい相手に矢印を向けてしまうことがあります。
魚をもらった時のイライラ
例えば、知人がたくさん魚をくれたとしましょう。
魚をもらうこと自体はありがたいことですが、魚をさばくのが苦手だったり、忙しい時期だったりすると、ついこんな風に感じてしまいますよね。
「なんでこんなに手間のかかるものをくれるんだろう?」
「ゴミの日まで間があるのに、内臓も取らずに渡してくるなんて…」
でも、これは相手が悪いのでしょうか?
実際には、相手は好意で魚をくれただけ。こちらの都合や気持ちまではわからないのが普通です。
ここで大切なのは、自分の受け取り方やコミュニケーションの方法に目を向けること。
「魚をいただくのは嬉しいけれど、処理が難しいです」と伝えたり、「魚のさばき方を教えてください」とお願いしたりするだけで、お互いの気持ちがもっとスムーズになるかもしれません。
子育てに活かせる学び
この例は、子どもとの関係にも通じるものがあります。
子どもが自分の期待に応えてくれなかった時、親はつい「なんでこんなことするの?」と責めたくなることがあります。
でも、それが本当に子どものためになるでしょうか?
子どもが思うように動いてくれない時こそ、「自分はどう伝えたらよかっただろう?」と考えてみることが大切です。そして、相手の立場に立ち、「どうしたら喜んでもらえるだろう?」と考えることが、より良い関係につながるのです。
日頃から心に留めておきたい視点
矢印を相手に向けるのではなく、自分に向けることで気づけることがたくさんあります。
それは、子育てだけでなく、すべての人間関係に応用できる大切な視点です。
どうか、「イライラ」をきっかけに、自分自身を少しだけバージョンアップさせるチャンスだと考えてみてくださいね!
そして、その学びを子どもと一緒に共有することで、親子の絆がさらに深まるはずです。