Omimiかふぇで気づいた、お父さんたちの課題と可能性
Omimiかふぇに参加される方の多くはお母さんですが、最近はお父さんの参加も増えてきています。これは本当に喜ばしいことだと思います。
というのも、これまでのお母さんの話の中には、いつも「父親としての夫」への不平不満があふれていたからです。
たとえば、こんなお話がよく出ます。
「いつもいらないことを言うんです。」
「タイミングが悪くて、ここで言ってほしくないことを言うんです。」
「あげくの果てには、『なんだ、その態度は!』と逆ギレすることもあって、本当に厄介なんです。」
このような不満の背景には、お父さんたちが無意識のうちに「昭和的な父親像」を引きずっていることがあるのではないかと思います。
お父さんたちが陥りがちな3つのパターン
いらないことを言う
お父さんが心配に感じていることをそのまま言葉にしてしまう。
たとえば、「これじゃ将来どうなるんだ」とか、「もっとちゃんとしろ」といった言葉。
これらは言った本人の不安を表していますが、受け取る子どもには「自分はダメだ」と感じさせてしまいがちです。タイミングが悪い
子どもが部屋から出てきたときや、家族で食事をしているとき。
お父さんにとっては「今が話すチャンス!!」と思っても、子どもにとっては「せっかく安心していたのに、また言われる」と感じることがあります。その結果、「部屋から出ない方がいい」「一緒に食事をしたくない」と考えてしまうこともあるようです。これが悪循環の始まりです。逆ギレする
期待していた反応が返ってこないと、感情を抑えきれずイライラが爆発してしまう。
お父さん自身も「どうして自分の気持ちが伝わらないんだろう」と悩んでいるのかもしれませんが、それを子どもにぶつけてしまうと、ますます距離が広がってしまいます。
昭和的父親像とは?
これらの行動には、多くの場合、「昭和的父親像」が影響しています。
たとえば、昭和の家庭では「子育ては母親が中心で、父親は最後にガツンと叱る役割」といった価値観が一般的でした。
テレビアニメの『サザエさん』に登場する波平さんのように、家族の中心にいながらも子どもに対しては「厳格な存在」でいる父親像です。
しかし現代では、子どもを取り巻く環境や価値観が大きく変わりました。
それでも、お父さんたちが自分の育った環境で見てきた「父親像」に縛られていると、今の時代に合った接し方が難しくなり、不登校などの状況にも対応しづらくなります。
アップデートが必要な理由
私たち大人は、親になっても「自分の育てられ方」から自由になるのは難しいものです。特にお父さんたちは、自分が父親としてどうあるべきかを深く考える時間を持つ機会が少ないため、無意識に昔の価値観を引きずってしまいがちです。
でも、こうした行動や言葉が子どもの心にどう影響するのかを考えることで、少しずつアップデートすることができます。お父さん自身も「子どもとの距離を縮めたい」という気持ちがあるのに、その方法がわからないだけなのかもしれません。
明日は、具体的に「お父さんの役割をアップデートする方法」について投稿しようと思っています。
お母さんだけでなく、お父さんも家族の中での大切な存在です。焦らず、少しずつできることを考えていきましょう!