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家族の関係が与える影響〜子どもの役割は「子ども」であること〜

子育てにおいて、夫婦関係が子どもの不安要素になることがあります。
特に、不登校のお子さんを抱えるご家庭では、夫婦間の言葉や態度が子どもの心に大きな影響を与えることを忘れてはいけません。
たとえば、両親が子どもの前でお互いの悪口を言ったり、不安や心配事を話したりすると、真面目なお子さんほど「自分がしっかりしないと」と感じてしまいます。その結果、自分の弱さを親に見せることができなくなり、心の中で抱え込むようになってしまうのです。


しっかりしていると言っても

親御さんもまた、人間です。悩みやストレスを抱えることは自然なことです。ですが、子どもにその負担を背負わせることは避けなければなりません。
どんなにしっかりしているように見えるお子さんであっても、子どもは子どもです。家庭内で安心して「子どもらしく」いられる環境を整えることが大切です。


子どもに安心感を与えるためにできること

以下は、子どもに不安を与えず、安心感を育むための具体的なポイントです。
1. 夫婦間の会話を見直す
夫婦間での不安や悩みは、できる限り子どもの前で話さないようにしましょう。特に、お互いの批判や不満を口にすることは避けるべきです。代わりに、夫婦間の信頼や協力を感じさせる言葉や態度を見せることで、子どもは「家族は大丈夫だ」と安心できます。

2. 相談相手を選ぶ
悩みや心配事は、無理に一人で抱え込む必要はありません。ただし、それを子どもに話すことは避けましょう。たとえば、信頼できる友人や専門家、または「Omimiかふぇ」のような相談場所を活用してみてください。他人に話すことで、気持ちが軽くなることもあります。

3. 子どもに「大丈夫だよ」と伝える
親が不安定な状態だと、子どもは無意識のうちにその不安を感じ取ります。逆に、親が落ち着いた態度で「大丈夫だよ」「心配しなくていいよ」と伝えることで、子どもは安心感を得られます。特に、不登校のお子さんには、この安心感が心の回復において重要な役割を果たします。

4. 子どもを「頼り」にしない
ときには、「上の子だから」と言って、下の子や家庭の問題を任せたり、親の悩みを相談してしまったりすることがあります。しかし、どれだけしっかりしているように見えても、子どもにはそのような負担をかけるべきではありません。お子さんには、「親はあなたを頼っているのではなく、支えたいと思っている」というメッセージを伝えましょう。


子どもに安心感を与えることが、未来を育む

親として完璧である必要はありません。ただ、子どもが「家は安心できる場所だ」と感じられることは、子どもの成長にとって何よりも大切です。
夫婦間の会話や態度を見直し、必要なサポートを得ながら、「大丈夫だよ」と安心感を与えていきましょう。その積み重ねが、子どもが再び前を向いて歩き出す力となるはずです。

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