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じぶんの時間

親の笑顔が子どもの安心につながる瞬間

Omimiかふぇに来てくださるお母さんたちは、本当に真面目な方が多いです。お子さんが不登校になったことで、「自分の育て方が悪かったのでは?」と自分を責めてしまう方もいれば、苦しんでいる子どもの姿を見るのが辛く、何も手につかなくなってしまう方もいらっしゃいます。

そんなお母さんたちに、私はいつもこうお伝えしています。
「まずはお母さんが楽しみましょう!」

この言葉に対して、ほとんどの方はこう言います。
「子どもがこんなに苦しんでいるのに、私だけ楽しむなんてできません!」

でも、親が幸せになることは、決して身勝手なことではなく、むしろお子さんのためになるのです。

子どもが一番つらいと感じる瞬間

不登校を経験した子どもたちが成人して振り返ると、当時一番つらかったのは「学校に行けなかったこと」ではなく、 「親が自分のせいで落ち込み苦しむ姿を見ること」 だと言います。

子どもは、自分が学校に行かないことで親が苦しむのを目の当たりにし、責任を感じてしまうのです。その罪悪感が、さらに子どもの心を追い詰めてしまうことがあります。

親が「自分の時間」を楽しむことの大切さ

不登校になったお子さんが家にいる間、親御さんは「子どもを置いて家を空けるわけにはいかない」と言って、仕事を制限したり辞めてしまったりすることがあります。
ですが、そんなときこそ、親が自分自身のための時間を作ることが大切 なのです。

例えば、趣味のサークルに参加したり、ちょっとした買い物に出かけたりして、「楽しいな」と感じられる時間を持ってください。そして、家に帰ったときは笑顔でお子さんにこう伝えてほしいのです。

「ありがとう!あなたが家にいてくれるおかげで、安心して楽しむことができたよ!」

子どもは、「自分が家にいること」をどこかで悪いことだと感じています。親が楽しんでいる姿を見せることで、その罪悪感を少しでも軽くしてあげられるのではないでしょうか。

Omimiかふぇでの気づき

子どもが小学校の頃から不登校で、現在は通信制高校に通っている、お母さん。この方は、ずっと「自分には自由な時間なんてない」と思い込んでいました。

しかし、Omimiかふぇでの会話をきっかけに、自分の生活を振り返ると、午後の数時間は自由になる時間があることに気づきました。
「子どものことばかり考えていると、自分の時間があることに気づけなかったんです」と笑顔で話してくださいました。

親が自分の目線を少し子ども以外のことに向けてみると、心に余裕が生まれ、周囲の見え方も変わるのだと感じた出来事でした。

親も自分の人生を楽しむことが子どものために

親が限られた時間の中で人生を楽しむこと。それは自分自身のためであるだけでなく、子どもに安心感を与える行動でもあります。

子どものためにできる一つの選択として、ぜひ「自分が幸せでいること」を大切にしてみてください。それは、親も子どもも幸せになれる第一歩だと信じています。

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