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巳年に寄せて〜再スタートと変化のチャンスを信じて〜

新しい年、巳年が始まりました。
巳年は、蛇が脱皮を繰り返すように「復活と再生」を象徴し、「新たな自分に生まれ変わる」ことを意味すると言われています。この一年が、あなたやお子さんにとって新しい一歩を踏み出すチャンスの年となることを願っています。


不登校という挑戦

お子さんが不登校であることは、親御さんにとって大きな挑戦でしょう。不安や悩みが尽きない毎日を過ごしているかもしれません。ですが、この巳年の持つ意味を信じて、少しずつ希望を見つける道を共に歩んでいきませんか?

まず大切なのは、お子さんの気持ちに寄り添い、その状況や感情を理解することです。そして、親御さんご自身もサポートを受けられる環境を見つけてください。一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらうことで、気持ちが軽くなることもあります。

不登校の問題には学校との連携や専門家の協力が必要な場合もありますが、何よりも優先すべきは、お子さんが安心して休める環境を整えることです。国の方針でも、不登校は無理に学校へ戻すものではなく、不登校という非常口を認めています。「不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し、学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つこと」が大事だとも通知しました。


「不登校はわがまま」という誤解

とはいえ、「不登校はわがまま」と考える風潮はまだまだ根強くあって、ある市長が、「不登校の大半は親の責任」、「不登校はわがまま」と語り、問題になりましたね。まだまだ不登校への無理解に苦しむ現状はありますが、学校を休む子にも優しい社会が少しずつつくられようとしています。まずは、親御さん自身が「不登校はわがまま」という考えを持っているのでしたらそれを改めていくことから始めませんか。


Omimiかふぇでも、次のようなお悩みがよく寄せられます。

  • 朝だけ体調不良で、昼以降は元気に遊ぶ姿を見ると仮病では?

  • ゲームやスマホばかりで昼夜逆転。好きなことだけやるのはわがままでは?

  • 「明日は学校に行く」と言ったのに翌朝行けない。「気分屋でわがままなのでは?」

このように思うのは、昭和世代を中心に「学校に行くのは当たり前」と刷り込まれて育った背景があるからかもしれません。しかし、一方的に「わがまま」とレッテルを貼る前に、お子さんの心に何が起きているのか耳を傾けてみてください。お子さんにとっての「学校に行けない理由」を知ることが第一歩です。


親の接し方が変わると、子どもも変わる

確かに、不登校のお子さんの中には、わがままな一面が目立つ場合もあります。しかし、それは親御さんとの日々の関わり方が影響している可能性もあります。「何でも親のせいにされて辛い」と思うかもしれませんが、親の言葉がけや態度を少し変えるだけで、お子さんの反応が変わることもあります。

例えば、お子さんに「どうして学校に行けないの?」と詰め寄るのではなく、「どんな気持ちで行けないと思っているの?」と優しく問いかけてみるのはいかがでしょうか。言葉一つで、お子さんが安心感を持ち、気持ちを話してくれることもあります。


巳年を機に、親も「新たな自分」に

巳年は、「再生」と「変化」の年です。お子さんと共に、親御さん自身も「新たな自分」に生まれ変わるチャンスと捉えてみてください。焦らず、一歩一歩進むことで、きっと違う景色が見えてくるはずです。

子どもと親が一緒に成長し、未来に向かう一年となりますように。
本年も応援しています。

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