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推し活やゲームやアニメ・・。夢中になる力の大切さ
「推し活のおかげで、うちの娘はさなぎから羽化してくれました。」
そう言えるようになったのは、今だからこそ。
娘が不登校だった頃を思い返すと、親としては心配と不安でいっぱいでした。でも、そんな娘が夢中になれるものを見つけた瞬間、少しずつ変化が訪れたのです。
当時はK-POP全盛期。
東方神起、SUPER JUNIOR、BIGBANG、2PM、少女時代、KARA、2NE1、T-ARA……。
娘の部屋はポスターやグッズでいっぱいになり、まるで小さなミュージアムのようでした。その中で娘は幸せそうでした。
それまでは家から出ることすら億劫そうだったのに、ライブチケットやCDを買うためにバイトを始め、自分でお金を貯めるようになりました。初めて自分の意志で動き出した娘の姿が、とても嬉しかったのを覚えています。
私自身も、娘の影響で東方神起の歌をよく聴くようになりました。
さすがにライブまでは行きませんでしたが、娘が「この曲いいよ!」と勧めてくれるたびに、一緒に楽しむようになりました。
推し活がつないだ人との縁
娘はファンサイトを通じて、ネット上の友達とつながるようになりました。
初めてライブでその子たちと会うと決まったときは、「大丈夫かな?」と心配にもなりましたが、信用して送り出しました。
未成年だった娘が「ライブのために東京へ行きたい!」と言ったときは、親としては不安でいっぱいでした。でも、信じて見守ることにしました。
結果として、その時に出会った友達とは今でも仲良くしています。
ライブのたびにお互いの家を行き来し、娘の友達が家に泊まりに来ることも増えました。リビングではDVDを流しながらライブさながらの盛り上がり。
以前は引きこもっていた娘が、友達と笑い合いながら過ごす姿を見るのは、親として何よりの喜びでした。
今では推しがK-POPから声優さんに変わりましたが、変わらず推し活を楽しんでいます。
友達と一緒にイベントに出かけたり、グッズを集めたり……。
何よりも、推し活のためにしっかり働いている娘の姿を見ると、生きる上での「糧」となっているようで、大切なことの1つだなぁと思って見ています。
「推し活」=無駄遣い?それとも生きる活力?
正直、親としては「こんなことにお金をかけて…」と思うこともあります。
でも、不登校だった頃のことを思うと、今の娘の姿は全く違います。
外に出るようになり、笑顔が増え、自分の好きなことのために働く。
こんなに素敵なことはないですよね。
「周りの友達は結婚して子どもがいるという話も耳にします。
でも、人は人。娘は娘。
何が幸せかは人それぞれ違います。
今、娘が心から楽しそうに生きているなら、それでいい。と心から思います。
もし、お子さんがゲームやアニメに夢中になっていることで悩んでいる親御さんがいたら、こう伝えたいです。
「何かに夢中になれることは、素晴らしいこと」
その夢中になるものが、いつかお子さんを救ってくれるかもしれません。
娘にとっての「推し活」がそうであったように。