上司に怒られないための「やらないこと」7つ(1/7)
1.約束をやぶらない
当たり前じゃん、と言われそうだけどこれって結構難しい。というか、知らない間に小さい約束をナチュラルにやぶってることって多い。
お客さんに対する納期。これはちゃんと守るでしょう。定例会議で決まった次回までの自分のタスク。うん、これも基本的にみんなしっかりこなすと思う。でも、
あ、●●さんから来ているメール、今日中に返信しといてね
っていう上司からの指示とか
その備品、私が買っておきます
みたいな自分から申し出たちょっとしたタスク、小さいこと。このへん忘れがちだと思う。
小さいことだから1回1回の「約束やぶり」については上司もそれほど怒らないだろうし、「あーじゃぁ今日中にやっといてね」ぐらいの追加指示で済むはず。でも、何回もこういうことを繰り返していると、「小さい約束やぶり」というインシデントから「ちょいちょい約束やぶる子」という人に紐づいたイメージに変わっちゃう。罪を憎んで人を憎まずって言うけど、小さな罪も重なれば、人として憎まれるようになってしまう。老獪なベテラン上司とかだと表には出さず、心の中だけでそう思ったりしてるわけだから、う〜ん怖い。
こうなると回復するのに結構な時間と努力が必要になる。正直しんどい。
逆は逆。
小さいタスクを漏れなくコツコツとこなしていると、「しっかりした子」というイメージになるので、信頼されるし、他のメンバーにはされないような相談をしてもらえるようになる。別に上司とイチャイチャしましょうということじゃなく、そういう状態になったらきっと日々の会話がしやすくなるし、なんやかんやの承認も早くもらえるようになるだろうし、上司がつかまえてきたお客さんを任せてもらえたりするだろうしっていうメリットがきっと出てくるよという話。
ちょっと違う方向の話もしてみると、
上司:過去の営業資料を確認の上、今の活動と異なる点を比較しといて 部下:へいっ
みたいな、具体的な指示だけどアウトプットについては言及していない上司と、勢いよく返事はしている部下、そして、結果何も起こらなかったというケース、あると思う。
部下:比較はしたんです!
という言い分もあるとは思うけど、その比較がなにがしかの行動とか結果に変わっていることを確認できない限り、上司からすればこれも「へいっ」って言ったことに対する約束やぶりになる。なってしまうのよ。。あー怖い。
はいさて、これ、上司目線で考えると
いや「資料編集して別名保存しておいてね」とかアウトプットまで指示しようよ
という一見反省案件ではあるものの、今は「部下として」の話。そして、こういうケースは期待値超えるいいチャンスと考えるとよき。
過去の資料と見合わせて、現在の活動と違う箇所が2点ありました。今月の追加サービスが反映されていなかったことと、サービス単価の表記を税抜きにしていなかった点です。
よって資料に修正加えました。サービス追加の件は今まで口頭でフォローしていたんですが、資料に書いてあることでそれが必要なくなりますし、アップセルの可能性が高まります。税抜き税込みに関する無駄な質問も回避できて、営業効率も上がると思います。アドバイスありがとうございました。
ぐらいまでやれると上司は「この子は話が早い。指示がそのままアウトプットと行動に変わる」と喜んで、どんどん使えるアドバイスをくれるようになる。多分「アウトプットまでは何とか自分から出してくれれば」ぐらいの期待値だろうから。
ちなみに、指示に曖昧な部分を残してどこまでやってくれるかを常に図ってるのが上司。やな人種だなって思うけどたいがいそう。残念ながらそう。
そして、こういう話は部下自身のためにももちろんなる。
上司の指示とかアドバイスって正直面倒くさいけど、第三者的な目線、過去の経験による失敗回避/成功補助の観点、という自分だけでは絶対に出せない要素が入っている「活用すべきツール」なわけで。
そして、それをドキュメント化することで会社のナレッジになり、それを使って行動することで自分の売上(テックサイドで言うとプロジェクト成功)確保につながっていく。
そんでついでに上司からの評価も上がる。
そう、上司なんて道具。自分が成功するための道具。でもモノじゃないから、約束やぶって「信頼」という電池を切らしたら動いてくれなくなるのです。
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