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今一番楽しみな「正解の無いクイズ」
「正解の無いクイズ」というバラエティ番組が、今一番楽しみにしているテレビです。
呂布カルマ、Aマッソ加納、相席スタート山添の三人や各界の天才たちが「正解の無いクイズ」の答えを考え、最も正解に近い答えはどれか話し合うというクイズバラエティ。
毎回毎回クイズの種類が幅広く、また、各界の天才たちの解答が面白い。机上の空論や言葉遊びだけでクイズを終わらせずに、各々が自分の分野や経験をもとに答えを導く。
各界の天才には、東大生、住職、人工知能、クイズ作家、宇宙飛行士、哲学者、雑誌「ムー」の編集長、国際弁護士、ギャグ漫画家、金田一秀穂、成田悠輔、トムブラウンらが並ぶ。一癖も二癖もあるこの人選も面白い。
今一番お勧めしたいテレビです。この面白さを伝えるために、過去のクイズを紹介します。(その他のクイズは上に挙げたリンク内から読めます!)
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とてもワクワクする問題。あれこれ考えてみるのも楽しいですね。面白い解答がたくさんあった中で、個人的にベストな答えはこれ。
【言語学の天才 金田一秀穂さんの回答】
「富士山の土をひとすくい移動させる」
→ 孔子いわく「学問を始めるには、ともかく始めなければならない」。始めたら、もう“学問をした”ことになる。でも最後の最後までやらなければ“学問を終えたこと”にならない。よって、「少しでも動かし始めれば動かしたことになる」と回答。
切り口や視点を変えずに真っ当からこの問題に挑んだうえでこれだけの納得感。さまざまなメタファーにもつながる答えだと感じました。
もう一問。
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爆弾を外に投げるのか、窓から飛び降りるのか、それとも爆弾を解除する方法を模索するのか。
このクイズに対する成田の解答が面白かった。「爆発までの様子をネット上で生配信し、この世界に映像として生き残る」というメタバースを念頭に置いた解答。
これまではこの世に身体があるということがこの世界に存在していることの証明だった。しかし、メタバースでの存在は身体の有無を求めない。この世を去った後でもデータとしてネット上で生き続けられる。
少し話は変わるが、今年一月に悲惨な事故が起こった。ネパールでの旅客機墜落事故だ。
墜落する機内の様子を、一人生配信をした男がいた。乗客72名のうち71名が死亡、うち1名が行方不明なので配信した彼はおそらくもうこの世にはいない。
配信した映像は瞬く間に拡散され、彼の最後の数十秒は多くの人の心と記憶に残った。
現在の常識で語れば彼は亡くなったはずだが、今もネット上で彼の映像は再生され続けている。その状態を「生きている」と理解される日がもうそこまで来ている。
成田の解答によって、より深みのある「正解の無いクイズ」となった。
この番組はすごくnoteと相性が良いなと思っています。一つ一つのクイズが考える練習になるし、自分なりの解答でエッセイが一編書ける。
もしこの番組に興味を持った方がいたら、番組を盛り上げるという意味でも、ぜひエッセイの種として一緒に取り上げてみませんか?
私もクイズを考え、天才たちの解答について考察してみたいと思います!