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今一番読んでほしい漫画「カモのネギには毒がある」
素晴らしい漫画があります。
カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 (ヤングジャンプコミックス)
作者は『LIAR GAME』など多数のヒット作を持つ甲斐谷忍、原案はテレビドラマ化もされた『クロサギ』の夏原武が務める。コロナ禍で混乱する現代日本を舞台に、天才経済学者の加茂洋平が実地研究と称して、詐欺師たちを相手に大立ち回りを演じる、痛快エコノミックコミックス。独自の「カモリズム」理論を唱えつつ、コロナ禍という特殊な情勢でこそ起きた詐欺事件や、社会的弱者の現状を綿密に描いている。
というのが大体の内容。連載が始まったのが2022年でコロナ禍の真っ只中でまだまだ気の緩まない時期でした。
突拍子のない言動をする教授とそれに振り回される女学生という構図。ギャグも挟みつつテンポよく展開していき、詐欺の構造をわかりやすく提示していきます。そして教授が詐欺の首謀者に制裁を加えていく様子はさながら必殺仕事人のような痛快さ。
漫画としての面白さと、詐欺犯罪を扱うノンフィクションとして知的好奇心を満たす面白さもある大人向けの娯楽漫画です。
この漫画をどうして「今」薦めるかと言うと、現在の最新刊である第5巻で衝撃的な予言が書かれているんです。
そのエピソードでは、かつて世界5位の富裕国で、首都は街並みの美しさから第二のパリと呼ばれる国へ教授一行が旅をします。
ところが、その国は東京と比べて殺人の発生率が4倍、強盗の発生率が2000倍という犯罪大国。ドラッグ汚染が深刻で、100万人近いコカイン使用者がいて、世界で唯一先進国から途上国に転落した国である、と紹介されます。
そしてその国は「20年後の日本の姿だと思う」と予言されるのです。
その理由として、日本人一人当たりのGDPが世界第2位から31位にまで転落していること、深刻な所得格差、教育格差、そして首相への銃撃や昼間の銀座での覆面強盗事件など治安面の悪化が挙げられています。
衝撃的で、でもどこか腑に落ちる部分もある。医療大麻の合法化を目指す団体がSNSで活動したり、大学生の大麻の栽培、昨年までの渋谷ハロウィンの馬鹿騒ぎや、新宿駅周辺で昼から酒を飲み騒ぎ吐く集団、日本はどんどん変わってると感じることがあります。
次の第6巻では、日本や世界が抱える課題について迫るようです。きっと日本が転落する未来を変える方法についても描かれているはずです。
これは日本国民一人一人が真摯に考えていきたい問題だと思っています。
第6巻の発売は2023年12月19日。それまでに全巻買ってチェックしてみてください!