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【前鋸筋】機能不全で起こる5か条
今回は…
「前鋸筋の機能不全で起こる身体への悪影響5ヶ条」
このテーマで紹介します。
以前もTwitterの方で簡単にTweetしましたが…
前鋸筋が働かないことで起こる身体のメカニズムの詳細を1つ1つ解説していきます。
前鋸筋が機能しないと…
— 薬師寺偲(Shinobu Yakushiji) (@gmawgmaw) December 7, 2020
・ヘッドフォワードポスチャー
・猫背、巻き肩
・肩こり、首こり
・肩関節の痛み&可動域制限
・腹筋群のスイッチ入らない
・背筋のスイッチ入らない
全てに関わるのが前鋸筋。
上肢はOKCで使うことがほとんどだから、余計に前鋸筋の収縮とか分からない人も多いんだよね。 pic.twitter.com/pJV7ucMviq
そして…
中でも、臨床上で問題になりやすいことをピックアップして解説をしているので、セラピストはもちろんですが、インストラクターやトレーナーなど運動指導者の方も役立つコラムになっています。
では、早速本題に入ってきます(*´∀`)
1:腹斜筋のスイッチが入らない
この辺は知っている人も多いと思いますが…
前鋸筋 ー 外腹斜筋
ここは筋連結しています。
筋連結しているということは…
外腹斜筋のエクササイズをしても前鋸筋が機能する状態にない限りは体幹機能としては機能不全を起こしている状態。
ピラティスのニュートラルポジションで…
・第10肋骨
・ASIS(上前腸骨棘)
・恥骨結合
この3ヶ所を一直線にした状態を基本にしてエクササイズを行います。
この3つの部位を一直線にキープする上で必要な筋肉の1つが外腹斜筋になりますが、上記でも解説した通り外腹斜筋と前鋸筋は筋連結しているため、肋骨下部が前方シフトしない様に注意するだけでは不十分であり、前鋸筋の協同収縮を使うことによってニュートラルポジションを取りやすくなり、外腹斜筋にも自然と収縮が入りやすい環境を作ることが可能です。
自分自身も臨床でピラティスを中心に行っていますが…
肋骨下部がどうしても浮いてしまったり、外腹斜筋が機能してない場合であれば下記の画像のように肩甲骨プロトラクションを使用して前鋸筋の収縮を使った体幹機能へのアプローチを行います。
この方法でエクササイズを行うことで…
嫌でも体幹部分に収縮が入る環境をつくることが出来るので、運動療法の中でも活用することも多いです。
胸椎伸展を出そうと思えば、伸展運動ばかりに目が行きがちだけど、腹斜筋など前面の筋群にも着目してないと目的の運動にならないことが多い。前面があっての後面。左側があっての右側。内側があっての外側。深層があっての浅層。運動療法も全てはバランスが重要。
— 薬師寺偲(Shinobu Yakushiji) (@gmawgmaw) December 11, 2020
以前、TwitterでもTweetしましたが…
背筋群のエクササイズを行うにしても、体幹前面筋群が機能してない状態であれば、伸展可動域は出ても安定する場所やストッパーとして機能する場所がなくなるので、伸展方向には動くけど背筋群を使った伸展エクササイズを行う効果としては不十分になります。
そのため…
何をするにしても前鋸筋〜外腹斜筋などの体幹前面筋群にも着目する必要性があります。
2:僧帽筋のスイッチが入らない
これも超が付くくらい大切。
僧帽筋中部〜下部線維の運動療法を必要とする場面って体幹機能にも肩関節にも関係しているため、臨床で行うこと多いと思います。
ですが…
僧帽筋中部〜下部線維だけに着目していても運動療法にならないことがほとんどです。なぜなら肩甲骨が安定してないから。
理想としては…
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