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48. 【日常編】スペイン語で水を意味する“agua”につく定冠詞はla? それともel?

Ciao a tutti!
みなさんこんにちは、金澤です。

イタリアの話をするといいつつ、今回はスペイン語の不思議なルールについて書きたいと思います。

実は来月から1ヶ月ほどヨーロッパに旅行に行く予定で、イタリア語とスペイン語の強化を行なっております。

イタリア語は大学でがっつり勉強していたので復習がメインですが、スペイン語は中級の授業を取っていたくらいで、大学在籍時は旅行ならスペイン語でなんとかなるかなーというレベルでした。

イタリア語とスペイン語はどちらもラテン語由来の言語なので、正直イタリア語話者ならチートかっていうくらい習得が早いです。笑
とはいえ、単語の違いやスペイン語独特のルールなど覚えなければならないことはちょいちょい出てきます。

その中で一つ、どうしても納得いかないことがあったので皆さんに共有させてください!
(どちらも学習したことない方は全く興味がないかもしれませんが、逆にここからラテン語由来の言語に興味を持っていただけると嬉しいです)

さて、何が納得いかないのかというとタイトルの通りなのですが、

スペイン語で水を意味する“agua”につく定冠詞はla? それともel?

ということです。

ヨーロッパの言語には名詞に性別がある言語がいくつもあります。
ラテン語系のイタリア語やスペイン語をはじめ、ゲルマン語系のドイツ語などにも名詞の性別が存在します。
なぜかは聞かないでください。

スペイン語の場合は、男性・女性・中性の名詞があり、名詞の性によって定冠詞(英語でいうthe)が変わります。
男性名詞単数にはel女性名詞単数にはlaがつきます。
例えば男の子はel niño、女の子ならla niñaですね。

そして、水を表すaguaという単語は女性名詞なので本来ならlaが当てられるはずなのですが、なぜか辞書を調べると el aguaとなっています。
辞書には理由が書いてなかったので、ネットで調べてみたところこちらの記事が見つかりました。

こちらのサイトの説明によると、

基本に従えば、”agua”は単数の女性名詞だから、”la”がつくはずですね。ところが正解は”el agua”です。アクセントのある”a”で始まる女性単数名詞に定冠詞がつくときは、発音上の関係で”la”ではなく”el”がつきます。

例)el área(その区域)、el hacha(その斧)、 el águila(そのワシ)、el ama(その主婦)

・このルールは定冠詞が名詞の直前につく場合のみに適用されます。定冠詞と名詞の間に他の言葉が入る場合は適用されず、冠詞は名詞の性に合わせた女性形になります。

https://adelante.jp/noticias/aprender/el-agua-o-la-agua/

発音上の関係でel aguaになるんですね、ふむふむ。

さて、ここでスペイン語への不満を。
なんで、よりによってelにするのよ。
la aguaが、「ラ アーグア」になってラとアで言いにくいのかもしれないけど、別に男性名詞の定冠詞と同じにしなくてもいいじゃないですか。
ただでさえ名詞の性は日本人には縁が無いから覚えるのが大変なのに、そんな変則はあんまりじゃないですか。

こんな感じで言語とは例外が多いものなのでいちいち怒ってもしょうがないのですが、言語の奥ゆかしさと人工言語には無いもどかしさを感じたので共有させていただきました。

イタリア語を学んでいても同じような不条理はたくさんあるので、言語の高い壁にぶつかりたい方やラテン言語に興味がある方は勉強してみると楽しいと思います。
イタリア語に関する質問にならお答えできることが多いと思うので、もし質問がありましたらコメントいただければと思います!

それではまた、
Grazie mille e alla prossima volta!

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