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尾道旅行記 ③
広島県を訪れる機会に恵まれたので、森見登美彦氏の「夜行」を読んで心惹かれた街・尾道へ。
食事を終えて祭りの喧騒を抜け、夜景を眺めるべく千光寺へと登って行った。
千光寺頂上展望台
商店街を出て国道2号と山陽本線を渡り、坂道を登って行く。
途中スーツケースを持った外国人のグループが疲れて果てて立ち止まってる所に遭遇。
手ぶらで登っている私ですら息が切れるので、外国からの荷物を抱えた状態で千光寺まで登るのは少し無理があるだろう。
途中までは坂を登る観光客がそれなりにいたが、千光寺付近まで来ると全く人気がなかった。
彼らは坂道を少し歩きたかっただけで、夜景を見にきたわけではないのかもしれない。
階段を登ること約10分、千光寺に到着。
暫く街を眺めて休憩していたが、地図を見てみるともう少し上まで行けることに気づく。
岩壁と寺の間の細道を抜けてさらに山を登って行く。
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やっとの思いで千光寺頂上展望台まで到着。
歩いて登ってくるような人はあまりおらず、頂上近くの駐車場から来ているらしい。
熱心に撮影するカメラマンや、しっとりと夜景を眺めているカップルがちらほらといた。
彼らに混じって20分程この尾道水道の夜景を眺めていた。
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千光寺正面の坂道を降りていくと、昼間に見た天寧寺の三重塔が夜景と共に見える。
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猫の街らしく、階段脇の家には餌皿がしばしば見られた。
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途中の公園で猫の集会にも遭遇。
あまり人には慣れていないのか、私が悪い人間に見えたのかお近づきにはなれなかった。
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山陽本線が通る街中まで降りてきた。
踏切と光が良い感じ・・・
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本日ちょうど開催されていた御袖天満宮の夏祭りはもう終わったようだが、まだその余熱を感じる。
観光客が訪れるというよりは、地元の子供も沢山参加する感じの祭りのようで、自分が小学生の時に行っていた町内会の祭りを思い出した。
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私は基本的に進んでお酒を飲むことは少ないが、祭りの雰囲気に当てられたからかコンビニで缶チューハイを購入。
ここは広島県だが、またまた岡山と書かれているものを買ってしまった。
千光寺
翌日、9時過ぎにホテルを出発し、尾道駅へ。
尾道の景色は十二分に堪能したが、肝心の千光寺にはまだお参りしていないので、バスで麓まで向かった。
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ロープウェイを利用して山頂へ。
生憎の曇り模様だが、素晴らしい景色が段々と開けてくる。
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昨夜は閉鎖されていて入れなかった千光寺へ。
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尾道の街を一望できる場所に建っている。
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御朱印を頂き、千光寺の近くにある尾道市美術館へ。
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ディズニー キャッツ & ドッグス展が行われていたようだが、ディズニーに親しみが無いので面白いものではなかった。
艮神社
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再びロープウェイを利用して街に降りる。
ロープウェイ乗り場のすぐそばにある艮(うしとら)神社に立ち寄っていく。
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千木が付いている立派な随神門だが、錆なのか分からないが半端に茶色くなってしまっている。
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境内を覆う尽くすような大きなクスノキがご神木として祀られている。
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艮神社は平安初期創建で尾道でも最古の神社らしい。
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良い時間なので商店街で昼食を。
山陽本線のガード下はレンガ造りのようになっており、古さを感じさせる。
尾道本通り商店街
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尾道本通り商店街にある寿司屋・天狗寿司
ここも「夜行」にきつねという名前で登場する寿司屋であり、失踪した妻に呼び出されて中井がやってきた場所である。
・・・やがて左手に「きつね」という看板が見えてきた。
間口が狭くて奥行きの深い寿司屋だった。僕は小上がりに陣取って刺身と麦酒を頼んだ。時計を見ると八時を過ぎたところだ。
妻はなかなか姿を見せなかった。
11時開店のはずだが中々準備中の札が取れなかったので、偶然出てきた女将さんに聞いてみると、今日は注文などが多く開店は13時頃になると言われた。
この店に来るのも今回の主目的の一つであり、他にすることも特になかったので13時に予約を取らせていただいた。
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予約の時間まで尾道の街をぶらつく。
生活感のある細い路地の入り口があちこちで顔を覗かせている。
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尾道には有名なアイスクリームの店があるようなので、アーケードを離れて海側の道にある「からさわ」でテイクアウト。
シンプルなものだが安く、濃厚で昔懐かしい味がした。
食べ歩きは苦手なのでどこかに座りたかったが、小雨が降っており濡れているベンチしかなかった。
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再びアーケードに戻る。
クレジットカードの看板などが非常に古く感じる。
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旧尾道商業会議所が記念館として公開されているので、休憩がてら入ってみる。
実際の会議所や尾道と商業会議所の歴史に関する資料が公開されている。
資料を眺めつつ椅子に座っていると時間が来たので寿司屋に戻る。
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上にぎりを注文。
小説の舞台のモデルになった場所に来る、いわゆる聖地巡りのような旅行は初めてなので新鮮だった。
寿司は美味しく女将さんの対応も丁寧で良かったが、ネタが全体的に貧相に感じてしまった。
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再び街を歩く。
尾道は小麦粉の生地であんこを包んだ「ふなやき」というお菓子が有名らしいので街中の菓子屋を探してみた。
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御菓子司といかにも和菓子屋といった感じだったが、洋菓子屋らしく店内にはケーキも並んでいた。
その一角に目的のふなやきを見つけたので購入。
後で帰りの新幹線で食べたが、素朴で食べやすいお菓子だった。
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もう少し尾道の街を散歩した後、福山駅に向かい新幹線で仙台へと帰った。
ここまでご覧くださりありがとうございました。
ー完ー