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トーナメントの書(7)高貴な女性と名誉ある騎士【余談:シャルル七世の性格「疑り深い」の本当の意味】
今のところ、pixivFANBOX有償プランのみで公開している未邦訳資料
ルネ・ダンジュー著『トーナメントの書』(日仏対訳・挿絵つき)
最新話(7)高貴な女性と名誉ある騎士を公開しました。
pixivFANBOXで公開しました!
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) December 13, 2024
今回の情報量:約6,500文字/挿絵1枚
トーナメント前の舞踏会これで3日目w運営側も色々やることがあるのでね。シャルル七世にまつわる余談も
✅ルネ・ダンジュー著『トーナメントの書』(7)高貴な女性と名誉ある騎士https://t.co/olq7sFDKb3
目次と情報量のめやす
解説と総合目次(※全体公開)
(1)イントロダクション:申し込みから告知まで:約19,200文字/挿絵5枚
(2)武器と防具:約8,700文字/挿絵5枚
(3)馬具と競技場の仕様:約3,700文字/挿絵5枚
(4)開催都市に入る順序としきたり:約9,800文字/挿絵4枚
(5)公開審査と悪党への処遇:約6,700文字/挿絵2枚
(6)審判に忠誠を誓う:約5,400文字/挿絵2枚
(7)高貴な女性と名誉ある騎士:約6,500文字/挿絵1枚🆕
トーナメント本番が始まる前の舞踏会、これで3日目w
まあ、運営側も色々やることがあるのでね。
あと、シャルル七世にまつわる余談も。
大事なことなので、その部分だけnoteでも書いておきます。
シャルル七世の性格「疑り深い」の本当の意味
『トーナメントの書』今回の更新分(7)に doubtéという単語が出てきます。
仏日辞書では「疑り深い」ですが、文脈的に褒め言葉のはずで、どう訳すか迷って語源を調べた結果——。
元はといえば、ラテン語の dubitāre 「2つの選択肢の間で選ばなければならない」状態をさし、そこから派生して古フランス語 douter 「ためらう、おそれる、疑う」となり、今に至るようです。
キリスト教の文化圏では「恐れを知る者」とは思慮深さや謙虚さをあらわすので、本来のニュアンスはこちらなのでしょうね。
当方の推しであるシャルル七世もしばしば「疑り深い」といわれ、ネガティブな印象を持たれやすいですが、ニュアンスが伝わっていない可能性がありますね😟 褒め言葉なのに、けなす意味の日本語になってる。
このパターン、前にもありました。
気になる方は下記『トリスタン・ル・ルー』29話の文末に書かれている、
シャルル七世の性格「sensuelle」こぼれ話をご参照ください。
推しの理不尽なネガティブイメージを払拭したいけど、私一人では限界が…
イメージ向上キャンペーン(今考えたw)に協力・拡散していただけると嬉しいです。
*
完訳したらオープンな場所で文章のみ公開する予定です。たぶんカクヨムで。
ちなみに、挿絵のバーテルミー・デックは当時未完だった『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』を完成させたちょっとすごい人です。
\ここから下は自著とコンテンツの宣伝です/
▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声
あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。
父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。
※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。
▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
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