【Wet Towel #3】 - あなたの知らない菌の世界 -
株式会社シンコーのnote連載企画、【Wet Towel】第3回目になります。
今回の記事のタイトルはスバリ、
【Wet Towel #3】- あなたの知らない菌の世界 -
です。
どこかで見たようなタイトルですね。
もし、このタイトルにピンとくる方は筆者と同世代か、少し上の世代かもしれませんね。
さて、くだらない話はこれくらいにして、
今回の記事では前回に引き続き、内側の「キレイ」を見ていきます。
前回までの記事はマガジンから、または下記リンクよりぜひご覧ください。
【Wet Towel】はnote連載企画です。
前回までの記事を読んでいただくと、より今回の記事を楽しんでいただけると思います。
それでは今回も、読んでいただくみなさまに楽しんでもらえるように!
そして、新しい「気付き」を発見できるような記事を目指して!
【Wet Towel #3】- あなたの知らない菌の世界 -
いってみましょう!!
1. 目に見えない内側の「キレイ」
前回の【Wet Towel #2】では弊社で生産される”タオル”の内側の「キレイ」を、洗濯容量と洗剤量の適正な比率を考えることで具体化してみました。
今回の記事では、そうして生産される”タオル”の内側の「キレイ」をさらに深く見ていきます。
内側の「キレイ」を清潔のレベルと述べた前回。
これには理由があります。
見た目には「キレイ」に見えるモノでも、本当に「キレイ」かどうかを証明することって実は難しいですよね?
例えば、「食器」。
みなさんは、食器がどれだけ「キレイ」なのか想像できますか?
逆に、どれだけ「汚い」のか想像できますか?
一見、白いお皿は「キレイ」に見えます。
ですが、本当に「キレイ」なのでしょうか?
わたしたちは「キレイ」をどのように判断しているのか?
前回の記事のように具体的に数字を示すことは、物事を理解する上で非常に分かりやすいというメリットがあります。
なぜなら、「キレイ」といういかにも抽象的な表現は目に見えにくいモノだからです。
そして新型コロナウイルス感染症の感染流行により、ウイルスが日常的に取り沙汰されるようになりましたが、すでにみなさんがご存知の通り、ウイルスも目に見えません。
また、ウイルスに近しいところで、「細菌」という言葉もよく聞くようになりました。
今回の記事では、「細菌」と「ウイルス」の違いを理解することで、目に見えない「キレイ」=清潔のレベルを考えたいと思います。
2. 細菌とウイルスの違い
細菌とウイルスの違いですが、みなさんはこの違いを明確に知っていますか?
調べてみるといろいろな情報が出てくるので、ぜひみなさんも自身で調べてみてほしいところですが、中でも興味深いのは、
《細菌は生物であり、ウイルスは生物とはいい切れない》
という点です。
細菌が生物であるといえる理由に、下記の3点が挙げられます。
▪️細胞を持つ
▪️栄養を摂取し、そこからエネルギーを生産する
▪️細胞分裂を繰り返すことにより、生存・増殖を行なう
対して、ウイルスが生物であるといい切れない理由に、
▪️細胞が無い
▪️栄養を摂取したり、エネルギーを生産したりしない
▪️自力で動くことはできない
▪️ウイルス単体は自力で増殖できない
といった理由が挙げられます。
次にそれぞれの代表的なものを挙げてみます。
【細菌の代表例】
・黄色ブドウ球菌
・大腸菌
・結核菌
【ウイルスの代表例】
・ノロウイルス
・インフルエンザウイルス
・新型コロナウイルス
こうしてみるとウイルスの方がいまは認知度が高いのかもしれません。
細菌もウイルスも微生物に分類されますが、それぞれの大きさにもかなりの違いがあります。
細菌にも大小あり、ウイルスにも大小あるのですが、
細菌の一般的な大きさ:約1〜5μm(マイクロメートル)
ウイルスの大きさ:約30〜100nm(ナノメートル)
単位:μm=1/1000mm、nm=1/1000μm
と、いわれています。
視覚的に認知すると、
このようなイメージ例になります。
先に述べた通り、ウイルスは自力で増殖できません。
細菌とは異なり、ウイルス単独で生存することはできないのです。
そのため、他の生物の細胞を宿主として自己を複製させることでのみ、増殖をすることになります。
3. 清潔のレベル
では、そうした細菌とウイルスの違いを知った上で、清潔のレベルをどう定義するのか?
「除菌」というワードが注目される昨今、みなさんも日頃から「除菌」という意識を強く持っていると思いますが、
『なぜ除菌が強くいわれるのか?』
これはウイルスが自己増殖できないという特徴に関係しているといえます。
細菌もウイルスも空気中に一定数存在しています。
そのため、「キレイ」や「清潔」といった指標を出すときに一般生菌数(一般細菌数)というものがあります。
これは食品衛生法でよく目にする基準ですが、端的に言えば、
特定の食品一定量あたりの微生物汚染の程度を示す最も代表的な指標
のことです。
例えば、「アイスクリーム1gあたり10万個以下」というような基準が厚生労働省によって定められています。
では、おしぼりの基準はどうなっているかというと、
以前、こちらの記事でも紹介したことがあるのですが、厚生労働省によって定められた、環指第157号により、
「一枚あたり10万個を超えないことが望ましい」
とされています。
当然ながら、わたしたちの商品もこの基準を遵守しています。
こうした厳しい基準こそが、わたしたちの製品である”タオル”の清潔のレベルをより明確にしてくれているといえます。
次回予告とお知らせ
【Wet Towel #3】- あなたの知らない菌の世界 -
いかがだったでしょうか?
奇しくも身近になった、細菌やウイルスの知識は、それまで当たり前にあった「キレイ」と実は密接な関係にあると改めて感じます。
孫子の言葉に、
「彼を知りて己を知れば、百戦しても殆(あや)うからず」
というのがあります。
敵[未知]の情報を手に入れ、自分[既知]の情報と照らし合わせることで、万全の状態を保つ。
少し飛躍しているかもしれませんが、わたしたち株式会社シンコーが扱う「衛生」というものにも通じるところがあると思います。
さて、次回は…、と言いたいところですが、現段階では少しテーマを決めかねています。
ですので、公開するまでのお楽しみ。
あるいは、Twitterの方でお知らせできたらと思っていますので、そちらのフォローもよろしくお願い致します。
最後に、株式会社シンコーのnoteのフォローや、マガジン【Wet Towel】のフォロー、各記事へのスキ、よろしくお願い致します。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。