6年生は偏差値からさよなら
6年生は、12月1日に、最後のSAPIXオープンと合不合判定テストが終了しました。どちらも国語の平均点は高く(SAPIX 96.5点、合不合98.6点)、高得点勝負になったようです。国語の場合、この時期は過去問演習が中心なので、受験校と傾向・形式が異なる模試は参考になりません。結果が悪かったとしても、あまり深刻に受け止める必要はないでしょう。
ここから先は入試本番まで、過去問で実力を測るしかありません。過去問で受験者平均点をコンスタントに上回れるかを、最優先に考えるべきです。不安な気持ちは皆同じなので、受かる学校が自分に最も合っている学校だと信じて、最後まで走り切りましょう。
偏差値が出る模試がなくなり、ライバルと比較できない最後の2か月で、立ち位置は大きく変わります。どうなっていてもよいように、持ち偏差値(秋の模試の平均偏差値)の上・中・下に受験校を選びましょう。偏差値の近い学校を受け続けてはいけないのは、「合格率50%を4校受けたら2勝2敗になる?」で説明したとおり、全落ちのリスクが大きいからです。
5年生の皆さんは、来年の今頃になって焦ることのないように、幅広い偏差値帯から、魅力的な学校をたくさん見つけてください。まずは学校を訪問し、受験生本人の直感に従うのが正しい選択です。決して偏差値だけで判断してはいけません(開成でも東大・国公立医学部に進学するのは半分ですから)。
(「『偏差値が高い中学でなければ行く意味がない』って本当?」をご参照ください。)