
テストの振り返りは問題用紙に注目!②
前回ブログ①で、テスト後の確認は「問題用紙を見る」のが大切とお話ししました。お子さまの問題用紙がきれいな場合、さらっと読んで、勘で解答している、と見て間違いないでしょう。勘頼みだと、たまに大当たりがあっても、成績の安定につながりません。では、問題用紙のどこを見ればよいでしょうか。
(1) 本文に線引きできているか
線引きの効用は、既に何度かお話ししました。上位校であるほど、長文化した本文を最後まで読んで、全体を俯瞰しなければ解けない問題が出ます。最後まで読み終わったころには、前半の内容を忘れている子供も多いので、記憶を呼び戻す手がかりが必要なのです。
(「論説文の『線引き』のポイントは?」と「物語文の『線引き』のポイントは?」をご参照ください。)
(2) 設問・選択肢に線引きできているか
テストにおいて、設問の指示の誤解・見落としは、絶対に避けなければなりません。出題者は、設問にヒントを足すことで、難易度を調整していますから、設問にも細心の注意を払いましょう。上位校では、本文だけでなく、選択肢も長くなります。選択肢を分解・比較して、細かい違いを読み取る慎重さが求められるのです。
(3) 記述問題の「解答の要素」をメモしているか
記述問題で、いきなり解答を書き始めるのはNGです。記述問題では、最も重要な「解答の要素」を最後に書くことになります。予め要素をメモして、優先順位を考えてから書き始めれば、字数調整がうまくなります。
算数なら、テストで間違えた問題だけをコピーして残せますが、国語の場合、本文全体を残すのは難しいです。したがって、国語のテストの振り返りは、採点が戻ったらすぐやる習慣をつけましょう。
(「テストの『解き直し』って、みんなやってる?」をご参照ください。)