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職人さんたちの仕事の始末

各業界の職人さんたちの仕事を拝見する機会が続いています。
匠(プロフェッショナル)な方の仕事は、ずーっと見ていたくなります。
とある企業の食品加工をされている職人さんたちの包丁・道具さばきが見事で、この様子をお客様にお見せしたい!と強く願いました。
綺麗に並んだ食品の美しさは、アートを感じますし、目に美しい=美味しいに繋がっていることも頷けます。

建築現場でも同様に、職人さんたちの滑らかな作業運びや作業を終えた時の現場のスッキリ具合は、見事ですよね。
段取りの上手さや、数時間後に同じ道具や什器を使うけれど、何事もなかったかのようにスッキリ片づけられている様子は信頼に繋がる仕事っぷりと感動してしまいます。

私がこの世で一番好きな、お寿司屋さんもカウンターでの仕事を見せてもらいながら、いただくのが大好きです。ついおしゃべりに夢中になりますが、個体差のあるお魚たちを見極め、「お寿司」にしていく過程までは拝見していませんが、一口になるまでの仕込みなどの細かな仕事があっての美味しさなのですよね。

どの業界でも共通するのが、終わり方というか仕事の始末の美しさ。美学をもった方々なのだろうと思います。始末が整っていない姿を見ると、それはそれで納得する面があったりと・・・。

飛ぶ鳥あとを濁さず
立つ鳥跡を濁さずとは、立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒め。また、引き際は美しくあるべきだということ。

故事ことわざ辞典より

接客サービスのプロフェッショナルたちと、研修や学びの場を共有しているときに思うことの1つが、その場を立ち去るときに「椅子を机のもとにしまう」「使ったものを元の場所に戻す・返す」といったことを躾られているのかは興味深く拝見しています。表向き上手に取り繕うことはできても、使った場所まで意識が向くのか否かどうか。
余裕がなければ、うっかりしてしまうことはありますが、自分への戒めとしても職人さんたちの仕事ぶりを見ていて感じた備忘録として。

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