自分が仕事を通して、お客様に提供したいことは？

社会人の皆さまを中心とした人材育成を担うコンサルタントとして、主に流通・小売業の方々と交流させてもらっています。
例年7月あたりは「接客ロールプレイング大会」という接客サービスを極めたい！力試しをしたい！という方々と一緒に研修や大会の場面でご一緒しています。
年度初めの春🌸には新入社員研修で社会人として身の引き締まる機会をいただきつつ、
夏🌻の時期には様々なキャリアを持つオトナの皆さまが１つの目標に向け、切磋琢磨する場を共にし、仕事への情熱・ひたむきさに指導する側が感動する欠かせない恒例行事になっています。

小売業（販売）現場の過酷さは、”仕事に情熱があればあるほど”直面しているといっても過言ではないくらい。
特に、この2年間で業界の厳しさは、増しています。

各企業・店舗によって事情は異なりますし、そもそも働くことは簡単なことではないものですよね。
それをいかに、楽しめるか。ということも忘れないようにしたいものです。

仕事がAI化してきていたり、もちろん小売業界はネット購入に舵を切り、組織として店舗を整理し、リアル店舗を持たないという選択も出てきました。
一方、私がお手伝いしている企業は、店舗での接客サービスを重視している等、スタッフが店舗にいることを選択していらっしゃいます。

「自分が仕事を通して、お客様に提供したいことは？」

先日、接客ロールプイレング大会の予選通過を果たし、決勝大会に向けたブラッシュアップ研修の場でお尋ねしました。
日頃から、来店されたお客さまに寄り添う接客が体現できている方々です。接客ロールプレイング大会という限られた時間・商品の中でも、他者がお手本にしたくなるような素敵な接客をされる方々だからこそ、もう一歩シンカして欲しいと願い、そんな問いかけをしました。

（もっと、考えたくなるような「問い」を用意したいので、私自身の熟考をせねば！）

少なからず、何名かのメンバーは「初めて聞かれた」「考えたことがなかった」といった返答もありました。
販売の仕事って、モノを売ることだとしたら、AIの方が優秀かもしれません。合理的で効率よく、ミスなく手元に欲しいものを届けてくれる仕組みは精度を上げ続けています。

では、私たち店舗にいるスタッフができること、届けて行きたいサービスは？
他の誰かではなく、”あなたから”買ってよかった・相談してよかったという選ばれる人であるためにも、「自分が仕事を通して、お客様に提供したいことは？」を可視化すること・言語化することも一緒に取組めたらと思っています。

さて、何人が真剣に考え、自分なりの答えを出してこれるのでしょうか。

一緒に未来を想像し、ありたい姿を見つけて行けたらと、少人数制のVision Making ～鬼ゼミ～も開講しています。
現在2期までのメンバーがそれぞれ素敵なVisionを描き、邁進していらっしゃいます。

「自分が仕事を通して、お客様に提供したいことは？」
私自身は、誰かの背中をちょっとだけ押すこと。
”やってみよう”が湧いてくる場を作っていきたい。という思いで仕事をしています。