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【『春を呼ぶ少女』 配信中】童話コンテスト(幻冬舎ルネッサンス)大賞受賞作🌸

こんにちは。桜小路いをりです。

本日2024年1月31日、幻冬舎ルネッサンス「童話コンテスト」で大賞をいただいた『春を呼ぶ少女』が、電子書籍として配信されました。

Amazonなど、各サイトで配信中です。

表紙イラストは、イラストレーターのorieさんに担当していただきました。

「ぜひ表紙イラストには馬と女の子を……!」という私の希望を細やかに汲んでいただき、とてもとても素敵なイラストに仕上げていただいて感無量です。
ありがとうございます……!

orieさんのイラストは、実はヰ世界情緒さんの「歌ってみた」のイラストなどでかねてから拝見していました。
私自身もヰ世界情緒さんの歌声がとても好きなので、不思議なご縁を感じています。

『春を呼ぶ少女』は、タイトルの通り、長い冬を終わらせて村に春を呼ぶ役目を担う女の子たちの物語です。

2編分でちょっと長くなりますが、Amazonなどに掲載されているあらすじを、ここでご紹介させていただきます。

春に愛された少女は、村中の人々に愛されている。

ここは、とある冬の長い村。冬をもたらすオオカミ「冬の神様」の住む森がそばにあるために、そこにはなかなか春がやってこなかった。

「春を呼ぶ」という不思議な力を継承する少女リリーは、長い冬を終わらせ、止まっていた季節を動かすために、今年も愛馬に乗って村中を巡る。
凍てつくような村に春の花を咲かせ、春の匂いを呼び起こし、春の日差しを注ぎ込んだ。待ち望んでいたあたたかな光に喜ぶ村人たちは、この少女のことを、とても大切に思っている。しかし、それはリリーが「春を呼ぶ少女」だから――ではない。そのことに、彼女はまだ、気づいていなかった。(『春を呼ぶ少女』)

リリーたち一族は、どうして春を呼ぶ力を持つようになったのか。そのきっかけは、一人の少女のちいさな勇気だった。
寒さで体を壊さないよう、冬のあいだ村を離れて暮らす病弱な弟を心配していたリリア。そんな彼女の気持ちを知ったやさしい魔法使いが、彼女にある提案を持ちかける。魔力を持たないまだ幼いリリアに、春を呼ぶという重大な仕事はできるのか――。 (『はじまりの物語』)

柔らかくてあたたかい、2人の「春を呼ぶ少女」のお話。

「童話」ではありますが、編集さんが心を砕いてくださり、お子さんだけでなく、大人の方にも楽しんでいただけるような作品に仕上がりました。

私が幼い頃、こんなお話に出会ったらきっとすごく夢中になっただろうなと思うような物語に、書き上げたつもりです。

心が落ち込んだり、暗くなったり、凍えそうになったりしたときに、いつもそっと心の片隅に在って、何度だってその心に「春」を呼んでくれるような。

そんな物語になったらいいな、という願いを込めて、丁寧に紡いでいきました。

つらいニュースは尽きなくて、世界はたまに優しくなくて、苦しいこともあるけれど。
それでも、優しい光の方へ、柔らかく温かな方へ、何度だって目を向けていられるように。
顔を上げて、周りの人から向けられている優しさに、気づけるように。その優しさに手を伸ばせるように。

この物語には、そんな想いをぎゅっと詰め込みました。

改めまして、『春を呼ぶ少女』に携わってくださった全ての方に最大限の感謝を。
『春を呼ぶ少女』を、電子書籍として配信できるほどにまで輝かせていただいて、本当にありがとうございます。

そして、いつも私のnoteを読んでくださるあなたにも、感謝を綴らせてください。
私がこうして変わらず文章を書き続けていられるのは、このnoteという場所があるからです。

この場所で、私の文章をいつも温かく迎え入れてくださって、本当にありがとうございます。

あなたの心の片隅に『春を呼ぶ少女』の居場所を創っていただけましたら、著者としてそれ以上嬉しいことはありません。

『春を呼ぶ少女』という作品を、まさしく「春」そのもののような主人公の彼女たちを、どうぞよろしくお願いいたします。


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桜小路いをり
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。

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