「好き」が連なる、広がる。カラオケにて。
こんにちは。桜小路いをりです。
私の今年の夏のいちばんの思い出。それは、お友達とカラオケに行ったことです。
普段はもっぱらひとりカラオケで、誰かと行くにしても気心の知れた友人と2人、ということが多いのですが、先日は、なんと7人カラオケでした。
こんなに大人数で行くのは私の人生史上初だったのですが、なんやかんや久しぶりに会えた友人もいて、楽しく過ごしてきました。
みんなで行くカラオケの醍醐味は、やはり、これまで知らなかった曲、聴く機会のなかった曲に出会えること。
ぴんときた曲をスマホでささっと検索して、スクショを撮っておいて、帰ってから聴いてみる時間が楽しいです。
(一緒に行ったみんな、歌ってる途中にスマホ触っちゃってごめんなさい……好みの曲だったから……)
カラオケの定番曲って、もちろんたくさん存在しているけれど。
個人的には、誰かと一緒にカラオケに行くときは、あんまりそんなこと気にせず、好きな曲を入れて歌ってほしいし、私も好きな曲を歌いたいタイプです。
それが、新しい世界をのぞくきっかけにもなるし、お互いの知らない一面を垣間見る糸口にもなるから。
そういえば、私が昭和歌謡を好きになって覚えたきっかけは、母と一緒に行ったカラオケでした。
小学校高学年のときや中学生のときは、授業が午前中で終わる水曜日に、よく母と二人でカラオケに行っていました。
そのとき、母が歌っていたことで好きになって、自分でも聴くようになった曲がたくさんあります。
母とカラオケに行くということがなかったら、中森明菜さんの曲を好きになったのは、もっと遅くなっていたんじゃないかな。
はじめて買ったCDが明菜さんの「プロローグ〈序幕〉」にはならなかったんじゃないかな。
母の十八番だった明菜さんの曲を私がどんどん歌えるようになってしまって、「取られた~!」「いつの間に覚えたの?」なんて言われたりして。
「『北ウィング』もらうね」とか、「『サザンウィンド』は取っといて!」なんて応酬をしながら、母とは、今も緒にカラオケに行っています。
(ちなみに、母は安全地帯の玉置浩二さんの大ファンなので、玉置さんが作曲を手掛けた「サザンウィンド」は譲っています。その分、ひとりカラオケでは絶対に入れる曲のひとつです)
誰かの影響で増えた「好き」って、自分で探して見つけた「好き」とはまた違う特別感がある気がします。
そこに付随する思い入れに、より奥行きが増すような。
「あっ、そういえば……」と、曲を聴きながら浮かぶ顔があるって、すごく尊いことなんじゃないかなと思います。
自分の「好き」と同じくらい、誰かの「好き」も大切にしていきたい所存です。