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朗読フリーの作品

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こちらにある作品は基本朗読フリーとなっています。 ※朗読する際はこちらのアカウントにDMでご連絡ください。(https://twitter.com/jamasin6) 語尾の変更…
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#怪異

祖母が見た狐火(朗読:はこわけあみ様)

これは祖母が幼少のころに経験した話です。
もう80年くらい前、年代でいえば戦中~終戦間際の頃ですから、町の中に街灯などは今ほどありません。
ましてや山の中など日が沈んでしまえば一面真っ暗。ひとたび迷えば慣れた人でも命の危険があるほどで、動き回ることはせず、朝日が昇るまで木のむろなどを探して隠れているしかありません。
祖母曰く、こういうときに助けてくれるのが『狐火』だそうです。
最初は遠くふわっと小

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