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邪魔神(怪談投稿者)※無断転載禁止しています。朗読フリーの作品もあります。
2022年10月20日 22:29
これは祖母が幼少のころに経験した話です。もう80年くらい前、年代でいえば戦中~終戦間際の頃ですから、町の中に街灯などは今ほどありません。ましてや山の中など日が沈んでしまえば一面真っ暗。ひとたび迷えば慣れた人でも命の危険があるほどで、動き回ることはせず、朝日が昇るまで木のむろなどを探して隠れているしかありません。祖母曰く、こういうときに助けてくれるのが『狐火』だそうです。最初は遠くふわっと小