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何気ない一言で変わる受け取り手の印象

こんにちは守屋です。

注意されて嬉しい気持ちになる人は少ないはずです。それが自分の好きなことであればなおのことです。ですが時に注意しなければいけないときもあります。そんなとき、何気ない一言で受け取り手の印象が変わることを理解しておくと、差し込む言葉のチョイスが変わってくるかも知れません。

注意100%の言葉では、受け手は切り替えることが困難に

注意を受ける側の身になって考えた時、一方的な注意や指摘では自分の行動や処理したタスクに対して、

「全く良いところが無いのか」

という認識でモチベーションが下がる一方です。しかし注意するものの間に差し込む言葉が、

「〇〇は素晴らしい素質を持っている。それは前回の仕事でも証明されている。でも今回は△△が良い出来ではない。何かモチベーションが上がらないことがあるなら相談に乗るよ。」

という内容で先に素晴らしいというgoodを伝えておくだけで、相手の印象は変わります。

なぜなら注意だけであれば「そんなに俺はいけないのか…」とネガティブになるところを、ポジティブな言葉を差し込んでおくだけで「前回はたしかに高評価を得ていたし、もう一度切り替えて頑張ろう」というネガティブで終わらずに次のアクションがスムーズになりやすいからです。

海外のサッカー指導者の選手に対する言葉をチェックしていると、必ずと言っていいほど最初に出てくる言葉は、

「君は素晴らしい」
「君の才能に疑う余地はない。」
「このクラブの一員であることが君の選手としての評価となっているんだ。」

と前向きな言葉の後に、

「だからこそ本来の姿を見せて欲しい。」
「君ができる選手だということを証明してくれ。」

と注意や指摘の言葉を持ってきます。注意だけであれば全てを否定された気分になり落ち込んでしまいます。

落ち込ませることは、決して次の行動へのモチベーションにはなりません。

以前であれば、「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」ということわざのように、本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与えて成長させることが風習としてあったかも知れません。

時代は変わり、その考え方が通用しない環境で育ってきた人間も多くいます。大事なのはその時代、環境、人間に合わせた言葉を伝えることであると私は思っています。

ぜひ何気ない一言で受け取り手の印象は変わるものなので、決して注意一辺倒になるのではなく、差し込む言葉に気を付けると良いかも知れません。

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