世界は一冊の本
気付いたらずっと考え事をしている。無意識に没入していて、周りの声が聞こえないこともよくある。一体何を考えていたのか思い出せないときもあるが、それでもきっと何かを考えているのだ。考えることがとても好きだ。
毎朝決まったルーティンをこなしている。乱れた布団を畳んでベットメイキングし、眼科で処方された緑内障の目薬を両目に垂らす。目頭にある皮膚を右手でつまみ、全体に行き渡る感触を確かめながら瞑想に入ったら、ただただ呼吸を数え続ける。最後は詩集を手に取り、毎日1つずつ、ページをめくって現れる詩をじっくりと読む。
本を読むのはとても苦手だ。それでも本を手に取るのはそこに学びがあるからだと思う。そして、その行為の中に自分の足りない何かを感じ取っているんだろう。そんな僕にとって今日の詩はとてもよく響いた。
僕は考えることがとても好きだ。答えがあるものも、答えがないものも、ずっと考えていく。自分のために、誰かのために、いつまでも学ぶのだ。
明日も本を読もう。そして、書かれた文字だけが本ではないことを考えよう。