ビジネスパーソンに必要な3つの"シップ"
仕事をする上でとても大切に思っていることがあります。
それは3つの”シップ”です。
3つのシップは成果を出す能力であるコンピテンシーとも深く関わっており、自分自身も仕事をする上で大切にしています。
ビジネスパーソンにとって必要なシップとは
⚫︎リーダーシップ
⚫︎オーナーシップ
⚫︎フォロワーシップ
の3つになります。
リーダーシップ
リーダーシップは皆さんもよく聞かれる言葉だと思います。
その認識の通り、人を引っ張っていく力や姿勢のことです。
どんな組織もリーダーで変わります。
リーダーの思いに沿って組織の色が変わり、リーダーの一念で劇的な変化も成し遂げることができます。
組織の大きさは問わず、未来を示してチームを引っ張っていく姿勢が大切と思っています。
オーナーシップ
オーナーシップは、今まで一番長く勤めた会社の中で教育してもらいました。
簡単に言うと、自分事として捉える姿勢です。
オーナーシップがあるかどうかで、評価のされ方が大きく変わっていきます。
リーダーの指示にもよるので、全て受け手側のせいではないのですが、オーナーシップがない組織だとこのようなことが起きます。
例えば、ある日リーダーが次のようなメールを配信したとします。
各位
商品サンプルを発注しました。
届いたらキャビネットで保管をお願いします。
このメールに対して、だいたいの人は
「誰かがやるだろう」
と考えてスルーしがちです。
それに対してオーナーシップのある人は
「自分が対応しよう」
と考えます。
さらにコンピテンシーの高い人であれば、メールを配信したリーダーに対してプラスアルファで対応することがないか確認し、よりリーダーが求める形にしようとします。
オーナーシップがない人たちの集まりだと、サンプルが届いても誰も何もしない、ということが往々にして起きます。
そんな組織や会社は発展するはずがないのです。
最近同じプロジェクトで連携してる方から
「shinさんはオーナーシップをお持ちなので、業務が漏れなくて助かります」
と言っていただけ、嬉しい気持ちになったことがありました。
その方の言葉を裏返すと、オーナーシップがない方もいて漏れる仕事がある、ということです。
オーナーシップは、組織に所属する人が多ければ多いほど必要になるものだと思っています。
フォロワーシップ
フォロワーシップとは、リーダーをサポートする姿勢のことです。
どれだけ素晴らしいリーダーがいても、そこについていく人がいなければ組織は成り立ちません。
リーダーの示す方向にチーム全体が前進できるよう、積極的にリーダーをサポートする人がいることで、組織の成長速度が上がります。
でも現実は、リーダーのサポートなんてしなくて、文句ばかり言う人もたくさんいます。
文句を言う前に考えてほしいのです。
逆に自分はリーダーから「あいつがいるから助かる」と言われる存在なのかどうかを。
組織の役職は人間の優劣を決めるものではなく、ただ組織を運営するための役割にしかすぎません。
その中でリーダーとメンバー、上司と部下に分かれるわけですが、どっちが上とか下ではなく結局はお互い様なのです。
リーダーは「あいつら使えねぇ」なんて文句を言う前に自分のリーダーシップを問うべきだし、
メンバーは「あの上司はクソだ」なんて文句を言う前に自分のフォロワーシップを問うべきなのです。
その連鎖の上に、個人や組織としての成長があるのだと思います。
この3つのシップが個々に浸透すればするほど組織力が上がる。
それを信じてこれからも自分が担当するチームのメンバーに伝え続けていきたいなと。