知育|史上最強の脳トレ!!
超簡単 !完全無料 !リスクなし !なんて聞くとめっちゃ怪しいですが(笑)ちゃんと科学的根拠のある脳トレなので安心してください。
それは日常会話です。
最近の教育学研究によると、ありふれた日常会話にあるテクニックを取り入れるだけで子どもの脳を育てることができると言われています。
会話で脳は育つ
そもそもの大前提として、言語発達を促すような日常会話によって子どもの脳機能の基盤を構築することができる、と言われています。
ここ最近の脳科学研究からも、子どもの脳機能と日常会話の関連性がわかってきています(Kok et al., 2015; Romeo et al, 2018; Sethna et al., 2017)。
今回はアメリカのハーバード大学の資料をもとに、会話テクニックについてまとめてみたので参考にしてみてください !
サーブとリターン
これは幼児教育の分野で注目を集めている、サーブとリターン(Serve and Return)と呼ばれる会話テクニックです(Center on the Developing Child at Harvard University, 2017)。
これには5つのステップがあります。
1.サーブに気付く
まずは「子どもが何かに興味を示している状態(サーブ)」に目を向けてみましょう。仕草や表情などを意識的に観察してみてください。常に !というのはさすがに無理なので、できる範囲でためしていきましょう。
具体例としては、
着替えているとき
列に並んでいるとき
2.リターンする
サーブに気付いたら「前向きな対応(リターン)」を意識しましょう。優しく声をかけたり、耳を傾けてうなずいたり、物を手にとって見せてあげたり。
これだけでも「聞いてもらえている」「理解してもらえている」という安心感に繋がります。大切なのは、ただ心の中で思うだけでなく、声・表情・行動に出すこと。
具体例としては、
「ほんとだ !綺麗な虹 !」
「そっかお腹空いてたんだね !」
3.言葉にする
リターンをするとき、言葉にして返してあげましょう。
ちょっとした説明を加えるだけで語彙力の向上に繋がります。物の名前だけでなく、行動・感情・表情など、どんなものでも大丈夫です。
具体例としては、
「あの鳥はカモメって言うんだよ」
「なんで顔をしかめてるの?」
4.レスポンスを待つ
リターンをしたら「子どもからの反応(レスポンス)」をなるべく待ちましょう。子どもが自分自身の意思で行動することによって自律・自立・自信にも繋がります。
これが一番難しい !
忙しくしているとなかなか待てないですよね。
5.傾向を分析する
サーブとレスポンスには一人ひとり違った傾向があります。「会話が始まる合図」と「会話が終わる合図」にまずは意識を向けて分析してみましょう。傾向を知ることによって日常会話がスムーズになります。
具体例としては、
目線が止まる(始まり)
声が小さくなる(終わり)
これらのステップを取り入れることで子どもの脳機能を向上させることができるそうです。
ちょっとずつ!
会話を学ぶのってなんか抵抗ありますよね?
私はありました(笑)
だけど、やってみると効果を実感できるようになってきます !自分でやってみて一番よかったのは会話をビデオで撮ってみること。それをさっきの5つのステップと照らし合わせるだけでも意味があると思えました。
さっきの5つのステップを一気に取り入れるのは難しいかもしれません。先生の場合、大人数を同時に相手にすることが多いので尚更ですよね。
でも大丈夫、ちょっとずつ取り入れていけば慣れてくるはずです。
状況に合わせて取り入れてみて下さい!
最後に
子どもが生まれても、先生になっても、急激に子どもとのコミュニケーションが上達するわけではありませんよね。
それは私自身、痛感してきました。
だけど、何歳になっても成長できるって素敵なことだと思うんです。これを機にコミュニケーションの取り方について振り返ってみませんか?
新たな発見があるかもしれません !
ではまたっ