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【神道】 神様とは(1)

 日本文化には神道が深く関わっています。神道は時代を経て仏教との結びつきや研究の発展によって、捉えられ方も変化してきました。今回のnoteは、神道の神様についてです。

日常の神様

 多くの日本人は超人的な存在を「カミ」と認識しているようです。神がかり、神業、〇〇の神様、流行語では「神ってる」というものもありました。こうした言葉の使い方を鑑みると、神様はすごい存在だけど、意外とたくさん居て、それなりに接する機会があるようです。

一般的な神道の神観

 神社神道においての神様の解釈は、本居宣長の定義が一般的です。

さて凡て迦微(かみ)とは、古の御典等(みふみども)に見えたる、天地の諸々の神たちを始めて、其を祀れる社に坐ます御霊(みたま)をも申し、又人はさらにも云(い)わず、鳥獣木草のたぐい、海山など、其余何(そのほかなに)にまれ、尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳のありて、可畏(かしこ)き物を迦微とは云なり すぐれたるとは、尊きこと善きこと、功しきことなどの、優れたるのみを云うに非ず、悪きもの奇(あや)しき物なども、よにすぐれて可畏きをば、神と云なり

 本居宣長『古事記伝』三

 本居宣長は、善悪の区別なく超自然的で畏敬の念を抱かせる存在を神と定義しました。こうして見ると、私たちが認識している神様観念と似通っていることが分かります。では、古代から現代に至るまで、神様は同じように捉えられてきたのでしょうか。
 冒頭で述べたように、神道は時代によって変化してきました。それは神様の捉え方も変わっているということです。
 次回からは、神様の捉え方の変遷について書いていきます。

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当店「くすりの神農」について

 神農とは、中国の医療神の御名前です。神農様はあらゆる薬草を口にし、それぞれの効能を自らの身で確認したと伝わっております。私たちもこの故事に倣い、当店で取り扱う商品は、自ら試して良さを実感できたものです。まずは己が実践してみる。これが「神農」を名乗る由縁です。
 健康相談、漢方相談は、無料で随時受け付けております。ご相談のみのご来店も大歓迎です。お気軽にお立ち寄りください。
 小田急 伊勢原駅から徒歩3分。駐車場有ります。
 TEL 0463-92-0001

店主略歴

 広告代理店とデザイン会社の勤務を通じて日本文化に関心を持つ。國學院大學へ入学、宗教学(古代神道、宗教考古学)を専攻。神社本庁の神職資格(明階)を取得し、卒業後に都内神社にて神職の実務経験を積む。現在は家業の薬店を経営。登録販売者資格保有。

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