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【本】実践ウェルビーイング診断②~幸福度を高めるカテゴリー(1)

引き続き「ウェルビーイング」について考えていきたいと思います。自分の心境の変化なのか、時代の変化なのか、近年脚光を浴びていますよね。かくいう私もそうした流れで手に取ったこの本に惹かれ、自分なりに読み込みながら、「いいな」と思った内容をシェアできればと思っています。もちろん繰り返しになりますが、もしご興味を持っていただけましたら、実際に本書をお読みいただくことをオススメします。ぜひ一緒に「ウェルビーイング」を考えていきましょう!

大事なのは日々の行動を変えること

「幸福」を英語に訳すと「Happy」になりますが、もうひとつ「Well(よき)-Being(ありかた)」という言い方もあります。つまり「あり方を良くする」ことが、幸福につながるのです。あり方が変われば行動が変わるように、行動を変えることで、あり方も変えられます。幸せにつながる行動を続けることで、幸せな気持ちも抱きやすくなっていくのです。

「実践!ウェルビーイング診断」~人と会社が幸福になる34のリアル・ノウハウ~
/前野隆司・太田雄介

たしかに「こうありたいな」と思える内容ですよね。とはいえ、なかなかそうなれないのも事実な訳で・・・涙。ここは一人一人がそういう「気持ち」を持って日々暮らしていくしかない、そう思います。「意識」っていうと、なんだか堅いし、エラそうじゃないですか(笑)。ですから「気持ち」としてみました。ま、そんな私も常にこうした「気持ち」をもって行動できているかというと、微妙ではありますが。ただ、「そうありたい」とは思っています。(思うだけじゃなく、行動しろよ、というツッコミが入りそうですね)

ポジティブ感情

中長期的な幸せを示す人生満足尺度に対し、短期的な幸福度の指標となるのがポジティブ感情です。ポジティブ感情のスコアが高い人は、次のような特徴があります。
・ ストレスがかかっても回復が早い
・ すぐに全体像を掴め、物事を効率的に決定できる
・ 創造性が高い
・ 人とのコミュニケーションを楽しむ

また、ポジティブ感情は伝染力が高く、ポジティブ感情のスコアが高い人は、周りの人もポジティブにする傾向があります。「チームを明るくするには、ポジティブな人を一人入れるといい」という研究もあるほどです。

同上

たしかに「一緒にいて心地いい人」っていますよね。自分がそうであればいいのですが、「そうありたい」と思ってはいますが、なかなか・・・涙。ただ、チームがうまく回っているときって、こうした「ポジティブ感情スコアの高い人」って絶対にいませんか?「お祭り男」「盛り上げ担当」「(いい意味で)いじられ役」もしくは「癒やし系」・・・とポジションはいろいろですが、役割としては「チームの潤滑油」。この人がいると、チームが明るくなるし、「なんだか勝てる気がする」。そう、この「気持ち」が大事ですし、伝播するんですよね。

やってみよう、は幸せと成功につながる

実際、自己実現をしている人や成長している人は、幸福度が高い傾向にあります。また「やりたかった仕事に従事している人」「自分の強みを発揮できている人」「集中して頑張れることがある人」「夢や目標を実現しようとしている人」なども幸せです。夢や目標に向かってワクワクするときに出る脳内ホルモンの一つ、ドーパミンによる幸福ともいえます。

2022年のイグノーベル賞を受賞した研究の一つに、人の成功は何に依存するかをゲーム理論でシミュレーションしたものがあります。そこから分かったことは「能力は成功に比例しない」「成功するかどうかは『運×チャレンジした回数』」ということです。何事も「やってみよう」とチャレンジする回数を増やすことが、成功の条件なのです。

同上

「やりたいことをやっている人」だったり、「今やっていることを楽しんでいる人」って輝いていますよね。私も前職で善循環をしているときは、こんな状態だったと思います。何事にも「とにかくやってみよう」の精神はすごくポジティブで周りも明るくなりますよね。「やれない理由(=やりたくない故)」を100も200もブツクサ呟くなら、「いいから、とにかく1回やってみようよ」という気持ちではありたいな、と思います。やらないと始まらないし、それこそ成し遂げられないですからね。

今やれることに集中し、あとは楽しむ

これは、困難が生じても「なんとかなる」と前向きに挑戦する力です。リスクをとって挑戦できる人、楽観的でポジティブな人、細かいことを気にしすぎない人は幸せです。楽観というと「いいかげんな人」で、よくないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、そうではありません。「今やれることに集中し、あとは楽しむ」という「人事を尽くして天命を待つ」ような前向きな考え方です。

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これぞ、「なんくるないさー」の精神という感じでしょうか。いいですよね、この言葉。沖縄の人間でもないのに、使っているとお叱りを受けそうですが、すごく好きな言葉なのでお許しください(笑)。私はポジティブで前向きであろうとは思ってはいますが、やっぱりどこかネガティブな面も持ち合わせているので、なんとなく尻込みしてしまうこと、躊躇や自信を失うことも多々あります。ですので、そんなときに「なんとかなるさ」という心持ちを持てるか、またはそう後押しをしてくれる仲間がいてくれたりすると、自信を持って物事に当たれる勇気がもらえます。

筋トレや日光浴が挑戦力を高める

また科学的データとして、挑戦力が高い人は男性ホルモンの一種である、テストステロンが多いことがわかっています。テストステロンを増やすには、筋トレが効果的です。(中略)栄養をバランスよく摂ることも大事です。中でもビタミンDはテストステロンを増加させます。ビタミンDはキノコ類や卵類、魚類に多く含まれています。

また、日光を浴びることでも生成されます。シリコンバレーが企業のメッカになっているのは、晴天日が多いことが関係するという説もあります。サンノゼにあるシリコンバレーでは、日光が常に燦々と降り注いでいます。そんな環境にいる彼らは新規プロジェクトに失敗しても「なんとかなる」と意に介さず、突拍子もないアイデアでも「よし、これで挑戦してみよう!」となるそうなのです。(ちなみにシリコンバレー周辺の晴天日は年間300日程度。東京の晴天日は年間220日程度)

また、日光を浴びると、精神を安定させる脳内物質セロトニンが増えることにもなります。そのせいか日光量の少ない北欧は自殺率が高いと言われています。そんな北欧諸国はとくに日照時間が少なくなる冬は、暖かくした家の中で長時間おしゃべりを楽しみます。北欧諸国は「幸せの国」としても有名ですが、日照量が少ない地域だからこそ、逆に幸せになるための仕組み作りを大事にしているのかもしれません。

同上

ちょっと長いのですが引用させていただきました。よく言われる「筋トレ」と「日光浴」についての科学的データを元にした言及になります。私も全然大会に出るような「ガチ勢」まではほど遠いですが、トレーニングを楽しむ一員としては、このような科学的データは嬉しい限りです。普通に楽しいですからね、身体を動かすのは。体も絞れて、筋肉もついて、テストステロンも増えれば言うことなしですね。

さらに日照問題に関しても、「たしかに一理あるかも」という内容のように思いませんか?北欧やドイツ、オランダなど比較的緯度の高い国々の人々が夏のバカンスを南欧のビーチで一日中、日光浴するというのもなんとなく分かるような気がしてきます。また、日光とは関係ないかもしれませんが、たしか日本の照明デザイナーの第一人者、石井幹子さんがかつてポッドキャスト番組で「北欧の人々は長い冬の時期をゆったりと家で過ごす工夫として、キャンドルをたくさん飾っているんです」というような話をされていました。もちろん日光浴とは異なりますが、様々な種類の「光」がロウソクの「ゆらぎ」とともに、家の中を照している光景は、セロトニンやオキシトシンを分泌しそうですよね。

このあたりは「ヒュッゲ」の話にもつながりそうなので、また別の機会にまとめてみたいと思います。ということで、第二回をお送りしました。何か少しでも読んでくださった方の参考になることがありましたら、幸いです。今後も発信を続けて参りますので、これからもよろしくお願いいたします!

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