【本】EQについて改めて考えてみた①
「ウェルビーイング」について考えを深めた前回シリーズに引き続き、今回は「EQ(心の知能指数)」について考えていきたいと思います。「EQ」という言葉が登場し、注目を浴びるようになったのはだいぶ前のことだと思います。すでに市民権を得て定着した感のある「EQ」に関する書物を読み直してみることで、自分自身も改めて「学び」がとても多かったので、今回は「EQ」ついてシェアしていきたいと思います。(参考文献:高山直著「EQ~こころの鍛え方」)
まずは「EQ」とは何か?
冒頭からちょっと小難しい内容ですみません。まだまだ新しい研究分野であり、研究者によっても主張が分かれている状況のようです。なにしろ「心」に関する研究ですので。とはいえ、ここでは肩肘張らずに、「頭脳の明晰さ(IQの高さ)」も大事だけど、それと同じくらい「心のあり方・持ちよう(EQの高さ)」も大事だよね、というようなスタンスでお話を進めていきたいと思います。ちょうど昨今の「ウェルビーイング」にもつながると思いませんか?では早速、高山先生の著作を参考にしながら、読み進めていきましょう!
EQを利用して「ポジティブ感情」を生み出す
そんなうまくいくもんかい!とツッコミが入りそうですが、チームが好循環の時って、こんな感情がチーム全体にあふれていたりしませんか?これはスポーツ観戦をしていても、流れを掴んだチーム(個人戦であれば個人)が一気に劣勢をひっくり返し、見事逆転勝利!なんてストーリーはよく見られますよね。個人的には団体競技の方が、こうした傾向が強いように思います。そしてこれはスポーツだけでなく、職場や学校、いろいろな組織で起こるわけで、その秘訣の一つが「ポジティブ感情」だということです。
リーダーの前向き感情が勝利をたぐり寄せる
カリスマ的なリーダーだとイメージしやすいですよね、古今東西のリーダ像、ビジネスシーンで語られている偉人たちであるとか、スポーツの監督やリーダーたち。偉業を成し遂げたリーダーたちには、必ずと言っていいほどそうした武勇伝が語られます。が、何もカリスマがなければできないわけではないんですよね。もちろんそうしたエッセンスが全くないとなると、なかなか厳しいですが、圧倒的カリスマ!というリーダーでなくても、常に前向きで明るい、そして周りを鼓舞するサポート力があれば、常に自分が先頭でチームを引っ張っていく役をやらずともチームが回っていったりしますよね。
ビジネスで成功するためにはIQだけでは足りない
もはや、ビジネスだけでなく、現代社会を生きていくためにはIQだけでは足りない、と言っても過言ではないと思います。生意気言うと、これはぜひともビジネスの世界や政治の世界、その他ありとあらゆるトップ層の方には何としてもご理解いただきたい(笑)。ま、私のように頭脳がなくて、感情だけ強すぎるのも問題なのですが・・・。
実は誰にでも備わっているEQ力!
一時期「KY」という言葉がはやりましたね、「空気を読む」ということなのですが、これってネガティブにもポジティブにも使われますね。もちろん何事も「過ぎる」と良くないわけで、空気を読みすぎる、その逆に空気を読まなすぎる、これもまたダメ。とはいえ、我々日本人はちょっと周りに気を遣いすぎる傾向にあると言われています。これは無意識に周囲へ「気配り」をしているからかもしれませんね。
「心」のつく言葉を使って、感情に注目するクセをつけよう!
少し長いのですが、内容が素晴らしいので引用させていただきました。たしかに「心」という言葉を意識するという感覚、今まであまり考えたことがなかったのですが、この本を読んでみて、「たしかにそうだよな」という気づきにつながりました。アフターコロナの今、世界に目を向けると、各地で混沌とした状況が相次いで発生しています。そして日本国内もまた、相変わらずと言うべきなのか、停滞と漂流を繰り返しているようにも見えています。
そうした中で、一般の私たち一人一人ができることなど、そうした大きな社会からすれば、本当にたいしたことはできないわけですが、とはいえ、「心の持ちよう・心のあり方」を整え、生き方だけでもEQを高めて、個人の幸福度を高めていければ、ボトムアップで「ポジティブな変革」になっていくのかな、などと勝手に妄想しております。まずは「心」という言葉を使ってみる、ここから一緒に初めて見ませんか?一緒に挑戦する方を「心より」お待ちしております(笑)。