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【LIFE BLOG】後輩たちから学びをもらえた食事会

今回は自分の日常ネタになります。タイトル通り、前職時代の直属の部下にあたるメンバーと食事会を開いた時の学びになります。個人的に「部下」という言葉があまり好みではなく、以下、後輩という言葉を使って進めていきたいと思います。教室長として仕事をしていた時の後輩たち2人とのエピソードです。

当時は私自身も熱意に燃えていたので(笑)、絶対に一番いい教室を作るぞと熱くなっていたのを覚えています。そんな中、大卒1年目としてそれぞれ配属されたのが今回食事をしたメンバーになります。二人とも他の教室では仕事をしていたのですが、当然私と組むのは初めて。しかも相当な「暴君」だったと思うので、面食らったことと思います(申し訳ない!笑)。

というのも、彼らがこれまで配属されていた教室とは雰囲気が異なり、多忙を極める環境だったので、彼らとしてはそれまで前教室で担当してきたスタイルが全く通用しないことにサプライズ続きだったようです。しかも、正社員(職員)として、これまで身分とは異なり、新しく異動してきた教室にはすでに私の下で働くスタッフがいたわけですから、そうした面々とのコミュニケーションを取りつつ、新しい仕事も覚える・・・という格闘の日々だったようです。

当時(だいたい今から10年くらい前だと思います)、生意気ながら「自分の知っていることはすべて教えよう」などと、偉そうな気持ちでいたもので、とにかくあれやこれやとティーチングなのか、コーチングなのか、とにかく私自身が先輩方から教えてもらったことは、とにかく何でも伝えていこうと詰め込んでしまっていたことを覚えています。何より「良い教室作り」に必死になっていたので、暴走する私について行くのが精一杯だったそうです。

そして時は過ぎ、彼らもそれぞれ教室長に昇格し、私自身はこの春で職を辞して新しい道へと進んでいったわけですが、今回再会する機会を得て、改めて「学び」がありました。私は恥ずかしながら、自分に限界を感じ、職を辞してしまったわけですが、彼らは自分たちを取り巻く環境に関する良い面・悪い面をも感じつつも、それぞれ「今の場所(つまりは会社)でやりたいこと」を決めてそれに向けて取り組んでいる、ということでした。

私にとっては「もう限界だ!」と思い、リタイヤしてしまった職ですが、彼らは苦闘しながらも、目標に向けて懸命に取り組んでいる話を聞くと、なんとも自分が情けなく、恥ずかしくもあり、同時に「頼もしい」とも思いました。二人とも、もともと「賢い」タイプなので、現状をどうにか好転させようと奮闘している、そんな生き生きとした様子がとてもカッコよく見えました。

今回、私が伝えたかったことの一つに「転職は若いうちのほうがいいよ」(←私自身が相当苦労したので・・・涙)という話があったのですが、そんな話は不要だったようです(笑)。とはいえ、老婆心というか、彼らが私のことをどう思っているかは分かりませんが、私にとっては大事な後輩たちなので、いずれの時期に来るかもしれない、「負の時代」に関する話だけは伝えておきました。

というのは、私も先輩たちから伺ったことなのですが「厄年には気をつけろ」ということ(当たり前か、笑)。いや、私に言わせると「厄のあとに本当の厄が来る」という一説を付け加えたいと思います。どういうことかというと、先輩たちから先ほどの教えを伺っていたので、自分ではできる限り「前厄・本厄・後厄」の3年を慎重に慎重に過ごしたつもりが、その後に「これでもか!」というくらいの厄が一挙に押し寄せてきたのです!(実話)

今の彼らの年齢の時代、私自身も30代でしたし、前述のように目標に向けて燃えていた時期でした。そうしたナチュラルハイ状態だと、さして疲れを感じず、そうした疲労感よりも、達成感な使命感など前向きなパワーが高まり、いろいろと乗り切れたりしたものです。しかし、40代に入り、厄年を越えたあたりから、自覚しているわけではなくとも体力・気力の衰え、さらには自分ではない周囲の細々としたトラブル・・・とか、なんだかんだと落ち着かない状態に。そうした中で、限界を感じて、違う世界へと方向転換を決意した・・・という話を伝え、「こうなっちゃダメだよ」という見本にして
もらえれば・・・
という悪い手本を紹介しておきました。

私自身、全速力で駆け抜けた当時、メンターの一人である大先輩に「全速力はずっとは続かないよ(つまりは、あまり頑張りすぎるなよ、という意味だったと思います)」と事あるごとに言葉をいただきました。とはいえ、あんまり頭の良くない私は、自分が多少無理をしても、頑張れば頑張っただけ、教室が良くなっていく、好循環の状態に「酔って」いたようで、そんな馬車馬生活を自分の限界まで続けていたのだと思います。ガソリンが切れているのに、走り続ければいつかはエンストしてしまいますよね、そんな私のようには絶対になってほしくないので、そんな内容もお節介ながら紹介してしまいました。

彼ら二人にはどう伝わったのでしょうか?きっと賢い二人のことですので、「大丈夫です、先輩のようにはなりませんよ」となってくれているのではないかな、と本当に思っています。ただ、一方で方向転換した今、私自身はストレスなく、新しい職場と新しいライフスタイルを楽しんでいるということも事実なので、今は「長」としての仕事が楽しくてやりがいがあったとしても、いつかどこかで気持ちが変わったとしても、それはそれでいいんだと思うよ、という話もまた伝えてみました。

それにしても、ただのお節介ですよね、こうして文字に起こすと、なんて自分はめんどくさいやつなんだと若干の自己嫌悪に陥ります。が、それでもなんても、自分のようにはなってほしくない、という気持ちが強いので、そのあたりは意を汲んでもらえていれば(=伝わっていれば)いいな、と思います。ま、それより何より、二人がしっかりと周りに流されず、自分で(将来を)考えて取り組んでいる姿が今回一番の「学び」であり、「収穫」でした。違う道を歩むことにはなりましたが、彼らには頑張ってほしいですし、苦労が報われてほしいと心から思います。

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