ひっさしぶり 2024/05/26
またまた、ひっさしぶりにnoteに書きたくなりました。
結局、いろいろあるけど、人間って文章書くの好きですよね。読むのも好きだけど。
今日はひとつ、面白い話をしたいと思います。
というと、ハードルあがっちゃうので、てきとーな話をしたいと思います。
文章って、キレイ、汚いってありますよね。汚いというよりは、読むに堪えない、といった感じでしょうか。
これって、アートですよね。
キレイな文章、特に日本語の文章って、読むときに分かるんです。特に、多読をして文芸書や文学作品を読んでたりすると、文章のキレイさ、読みやすさなどが良くないと、いくらお話が面白くても、苦痛だったりします。
逆に、話が面白ければ、文章は汚かったり、読みにくくても、なんとか読み進めようとするから不思議です。
で、なんでしたっけ。
そうそう。読みやすさ、ですが、キレイな文章ってどんな文章でしょうか。
自分が最近読んでて、これだ!と思ったものを紹介します。
1.人間失格 太宰治
なんといってもダーターです。笑
とくに、「恥の多い生涯を送ってきました。」から始まるエピソードには、もう、二次創作を想起させるぐらい、強烈なワードであったりします。
読めば読むほど、1つ1つのセンテンスが秀逸で、繰り返し真似したくなるぐらいキレイな文章が続きます。読み進めるうちに、なんだかんだでオチまでたどり着いてしまうという圧倒的な魅力が感じられる作品です。
自分なんかは、これ、何パターンも文庫版を集めてたり、気に入った箇所に折り目なんかつけちゃったり、お気に入りのワードを見つけたりするのがツボだったりします。
特に集英社文庫版、この、小畑健 (デスノート全盛期)先生の若干キラっぽい表紙は、文章と相まって、道化を演じているかのような表現と、言外の意味が含みを持たせたかのような微笑み、それがうまく調和できている素晴らしい一冊であり、オールタイムマイベストだったりします。
ぜひ、一家に10冊は確保しておいて、友達に配りまくるのがよろしいかと思います。(😏)
読み進めるうちに、「枕のカヴァ」「布団のカヴァ」とか、「プラクテカル」といった、この時代特有の外来語を表音文字としてカタカナ表記する歴史的な遺物もステキだったりします。
ちょっと深みにはまると帰ってこられないので、「なーんだ、只のダメおやじのぼやき小説か」と思わずに、なんども噛みしめて味がでるまで噛みながら、スルメのようにながーく味わってください。
で、キレイな文章って、とこから、ちょっと話それますが、これ、伊藤先生の漫画版も秀逸で、文章に表し切れていない、行間を読むところも、描写されてたりするので、伊藤先生版、太宰治解釈として是非、オススメしておきます。
キレイな文章とは?
わたしほどの読書家(?)ともなると、読んでいて、なんとなく、気持ちよかったり、気持ち悪かったり、イライラしたり、もどかしかったりする時があります。
いわゆるライトノベルなどの、会話多めで読みやすい小説、とも、また違ったりします。
言い回しだったり、世界観だったり、単語のチョイスだったり、フレーズだったり、表現だったり、なんとも言えない気持ちよさ、が、そこにはあったりします。
例えば、情景描写をクドクドと続けて、読者への想像力を疑うような、冗長でつまらない文章ではなく、ある程度の共通認識の上で、物語の状況を説明した上で、ほどよく会話が進み、登場人物の立ち位置がわかるような表現。
もしくは、物語の中に、社会情勢やその時代の価値観などをコッソリ潜ませ、なんとなくの問題提起とその回収を試みようとするもの。
あとは、単純にワーディングセンスがよかったり、わざと気取って過剰な情緒を表現するような文章が何度も現れる。
そんな時、やっぱり繰り返し読みたくなるんですよね。
おーい、具体例を挙げろい!!
ということで、次は、こちらをオススメしておきます。
2.盲目的な恋と友情 辻村深月
やば。これ、やっば。
マジでおもろい。
てか、最後めっちゃこわい。
と、語彙力ゼロの感想を述べざるを得ないぐらいのストーリーと状況設定にもかかわらず、文章がキレイ。美しすぎる。
はい、みんなが思い浮かべた主人公の顔は誰ですか?あの人とあの人は誰を思い浮かべましたか?
ううう。今思い返しても怖すぎる、そして、キレイな文章すぎる。まじで辻村深月センセ凄すぎる。いま、変な婚活小説で売れまくってる小説よりも短くてストレートなベストセラー入りの本、いつのまに書いてたの?ってぐらい、昔の小説ですが、うらやましすぎます。こんな才能。
さて、もう少し、物語に触れとくと、モテ男とモテ子の痴情にアーティストの壮大な世界を題材にした、キラキラ小説で、斜め読みするにはもったいない、というか、謎にミステリーな小説です。(なんのこっちゃ。)
読んでみ。5回ぐらい。笑
働いていると本が読めん。
さて、タイムリーな話題ではありますが、3年ぐらい前にやっと気づいたことを最近バカ売れの新書が言語化してくれました。
自分の場合は、「酒飲んでると本が読めん。」だったので、3年前から禁酒してます。よゆーです。笑
で、結局、読書って何よ。って話なんですが、ここまで読み進めることに成功した意識高い系のみなみなさまにおかれましては、もうお気づきの通り、「幸せ」だったりします。
本って、「楽しい」って、時と、「うわー、無駄!」って時と、「勉強になる〜」って時と、「勉強しろっ!」って時といろいろ分かれてたりします。
具体的には、こんな感じです。
・楽しい:主に娯楽小説。ストーリーが緩急激しくて、続きが気になる小説
・うわー、無駄!:話が支離滅裂だったり、読み終えた後に何も得られない駄文
・勉強になる〜:実際の話をわかりやすく物語調にしたり、語彙が自分のレベルにあっている本。
・勉強しろっ!:ちょっと何言ってるか分からない本。それが、自分の読解能力が足りて無くて理解できない場合。
そうそう、こうやって言語化してみると、読書って何よ。幸せよ。の精神が伝わるかと存じます。
もう、なるべく自分の考えを整理しないで言っちゃうと、日本人に生まれて、日本語の本を沢山読めて、日本という文化を理解した上で、日本語の書籍を沢山買えて幸せ!
特に、キレイな文章を書いてくれる先生方、ほんと尊敬します。
汚かったり、読みづらかったり、テキトーに書いてたり、お金儲けのために駄文をつくりだしている先生方、がんばってね。(誰目線?)
ということで、最後、かなり上から目線でしたが、このあたりで、〆たいと思います。