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直観のみで走れ
「シンさんから見て、社内でかっこいいと思う男性って誰ですか?」
ある日、女性社員に聞かれた。
「私ですね。」とりあえず反射的に即答。
すると慌てて、さらに聞いてくる。
「あ、すみません。もちろん大前提として、シンさんが1番素敵なんですけど、その前提を踏まえて誰がいいと思いますか?」
しばし考えてるフリ。
「そういう事ですね。うーん、そうだなぁ〜、
やっぱり…私ですね。」
と返した。
相手は笑っていたが、何も面白くない。
真剣に答えている。(だから面倒臭い)
「シンさんから見て◯◯さんてどうですか?」と諦め果てて本題を切り出してくる。
つまり私は茶番に付き合わされ、本題は私の気になってる彼どうかしら?という内容なのだ…
茶番に付き合わされるのは人一倍嫌いな私は
「わからないですね。彼のこと知らないので…」と返した。
そもそも自分の直感に自信がないなら、やめちまえって言うのが本心だ。
私は何かを決める時には直感を頼る。
この道を進んだ方がワクワクする。
根拠はそれだけで充分。
時間が、お金がと言い訳をあげ始めたら何個でも思いつくだろう。
しかし自分の心の声を無視したという、自分への信頼を失った代償は思いのほか大きい。
初めて歩く街でも、歩く道や食べたいものをGoogleマップや食べログには決めさせない。
嗅覚を頼りに、ワクワクが匂う方に歩みを進める。自分を大切にしてきたからだ。
孤独のグルメと同じスタイル。野生の勘だ。
(失敗もあるが、その分の発見もある)
宇多田ヒカルの「B&C」という曲がある。
アメリカで有名なボニーとクライドという若いカップルを題材にして書かれた曲だ。
(この曲の最後に車のクラッシュ音がするのは、ボニーとクライドがカーチェイスの末に警察に射殺されたから)
当時、宇多田ヒカルのブログに
「わたしは犯罪者を擁護するつもりはないが、アメリカではアダムとイヴの次に有名なこのカップルのように真っ直ぐな想いには共感する」みたいな事が書いてあった。
(記憶が曖昧で雑ですが…)
99人が「あんな奴やめとけ」と言っても自分1人が確信していたら、アクセルを踏めば良い。
誰かに何かを言われて揺らぐ想いなんて、続きはしない。
死ぬまで間違ってたら正解だ。
直感で走れない自分なんて、自動操縦の車くらい退屈だ。そしていつの間にか他人に人生をコントロールされるのがオチだ。
思い切り走らせてやれ!
ハンドルは最期まで自分以外に握らせるな。