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批判したくなったときの行動【NHKの災害アナウンスから学ぶ】

おはようございます。
今日から仕事スタートです。朝起きてからよーし、と気合を入れる反面、このお正月期間もずっとスーパーでレジを打ってくれたり品出しをしてくれたり、電車を動かしてくれたりしている人たちに改めて感謝している、釜慎吾です。

新年早々、たくさんの悲しい災害や事件、事故が起きています。被害に遭われた方々の御冥福と1日でも早い日常の復帰を願っております。

息子たちもニュースを見て何が起きているのかを知りたがったり、怖がったり、色々と感じ取っているようです。テレビを見ていれば地震速報が見えるのは避けられないので、これを機に家族で被災地支援募金を話し合い実行しようかな、と妻と相談しています。
こどもたちも自分の財布を持ってお小遣いも渡しているので、自分のお金を困っている人に渡す、という感覚を持てたらいいなーと思っています。

さて、そんな中この記事を読みました。

NHKの災害報道 東日本大震災の反省から生まれた絶叫口調の「命を守る呼びかけ」(北國新聞)

繰り返し強い言葉、口調で避難を指示するアナウンサーの様子に批判的なコメントがSNSやyoutubeであがっていました。中には「外部から被災した人たちに失礼だ」というよかれと思った意見も多くありました。

もし、あのとき自分も同じようにしてしまっていたら、今回のこの記事を読んでも、素直に感動することができなかったように思います。

「(自分の見えている面だけで)
他人を評価し、批判するのはよくない」

実はこれ、中学時代の恩師から教わったことです。

毎日学級通信を出してくれたその先生は
(年間200枚を超えてました)
ある日の通信で
①朝友達に挨拶したら返事がなくてイラっとした。
②他の友達とそのことで、無視された!
なんだあいつ!!と悪口を言っていた。
③実は登校中に荷物が多くて困っている
おばあちゃんをおんぶして助けてあげていた。
④朝はそれで疲れていて挨拶に気付いて
ないだけだった。
ということがイラスト付きで書いてあり
さあ、みんなどう思う?
と問いかけてくれる内容でした。
(もう20年近く前なのに鮮明に覚えてますね)


当時その話に衝撃を受けた自分は、
なにかイヤなことがあったとき、
誰かにされたときも、
もしかすると
それには○○な理由が
あるのかもしれない。
と想像するようになりました。

仕事を始めてからも
「先生って怒ったこととかあるんですか?」
とか
「人のことキライとか言ってるの聞いたことない」
とかよく言われるんですが、
その「おばあちゃんを助けた友達」を思い出しているのです。

だって
キライ!と宣言した人が実はめちゃくちゃいい人だったり、これはまずい!って言ったものがその後すごい流行っていったり、おもしろくない!って決めつけた本が今では自分を支える言葉になっていたり、
割とよくあるんですよねー

そのときの状態、感覚、関係性でものの受け取り方なんて変わってしまうから、
そして自分には見えていない側面、裏側なんて山ほどあるんだから、
いっときの感情で評価し、断言し、批判するなんて僕にはできないだけなんです。

それにキライって宣言しちゃうと不思議なほどいやなとこばかり目についちゃうんですよね。
ホントはそんなことないのに、もうキライになっていく自分を止められない。みたいな。


それにその言葉に誰かの共感、いいねが付けばもう確立された自分の意見。
さらにそれが、みんなの意見になってしまいます。

よく耳にする「みんながそういっている」というやつです。こうなると批判することがむしろ正義みたいになる。もう止まりません。

こうならないために、大切なのはスタートです。
「なんだこれ?ちょっといや感じがするぞ」
と思ったら、
「おばあちゃんを助けた友達」
を思い出して、相手の想いを想像してみましょう。

今回のアナウンスでいうと、
「緊急の報道を任されるようなアナウンサーさんが、一時の感情で取り乱して叫び続け、そしてそれをスタッフさんが止めず放送を続けるだろうか。これは意図的にそうしてるんだろうな」
と想像してみることですね。

大切なことは、それが正解であろうが違っていようが構わない。ということです。

とにかく「あ、○○のせいでこうなってるのかな。」
と1つでも思い付けば最初のイラっと、モヤっとはもう消えているはずです。

相手に優しく、というよりも自分のためにおススメです。


ちなみにもう少し調べてみると日本音響研究所の所長さんがこんなツイートをされていました。

専門的な知見へ有志が集まって勉強会をし、その結果を研修で練習を積む。そうした成果があのアナウンスだと思って改めてNHKのニュース動画を聞いてみると、その裏側の想いが伝わってきて涙が出てきました。

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釜慎吾@親バカ先生
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