#夫婦 #推薦図書 #読書 #有吉佐和子 #和宮様御留 #小説 #猫

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妻さんからの推薦図書、無事読破！
歴史ロマン溢れる大作で、実に読み応えが有りました！

本作を一言で表すなら #ドラゴンボール 。戦闘力(家格)のインフレバトルに #悟空ー (作中では #少進 が該当)#はやくきてくれーっ!と叫んだ #クリリン の絶望感を追体験出来る、開国と攘夷の狭間で揺れ動く激動の時代が舞台の歴史絶望スペクタクルロマン超大作。

文久時代、諸外国からの開国圧力に対抗すべく公武合体の動きが生まれた。しかし国内の政治的対立、それぞれの思惑が交錯し難航する。結果、壮大にして無謀、エキセントリックかつアクロバティックな奇策が弄される事に。(コレが本当にお粗末で、素人目にもどうして上手く行くと思えるのか全く不明の策)

その中心人物にして極上の不幸、類稀なる不運、地獄が如き呪いの請負人フキ。彼女が乗せられた不幸のノンストップジェットコースター(実際に乗ったのは駕籠ですが)に読む手が止まらず、先が気になってしまい、どんな時ですら読めるようにするため、電子書籍を買っていついかなる時も読み進めていました。

ハラハラとイライラとがストップ高の本作、スカッととざまぁと鬱が過剰摂取出来ますので、レディコミが好きな方には堪らない要素が満載です。
また、自分の意思と無関係に時代の奔流に飲み込まれたフキの人生を通して、太平洋戦争に招集された若者達への鎮魂歌というテーマに導かれる手腕が見事でした。

作品を読んでいると、この時代のあまりの世知辛さに何のために生きるのか皆目検討もつかず、本当に良く今の今まで命を繋いで下さった、とただただ感謝と畏敬の念を抱くばかりです。せめて自分はしっかりと楽しく人生を享受しようと思いを新たにしました。が、精神的にかなり来るので、精神状態が良好な

時に読むよう気を付けた方が良いように思われます。
これまでは歴史物で見かける #憤死 って、いやいやいや嘘でしょ？大袈裟な。と思っていましたが、こんな年がら年中家格、身分、教養で隙あらばマウントバトルに明け暮れる生活では無理も無いなと思いました。 マウントバトルのインフレが酷いです。

因みに作中で一番驚いたのはフキを巡る物語よりも何よりも、実は公家は貧乏生活というトリビアでした。
雅な生活と #俳句 、 #短歌 で #ラップバトル を繰り広げる粋な特権階級なんてイメージが見事に打ち砕かれました。

#読書 #夫婦 #推薦図書
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