自分のためにヨガをする
今月で自宅の教室を閉め、2月で全てのクラスを終了する。
13年間営んできたヨガ教室。
終わりに向かってひとつずつ、幕が下りていく。
宣伝しなくていい暮らしはものすごく日々の思考がシンプルになるし、
業務が激減する。
閉業後の模様替えが今は一番の楽しみだけど、今日は会計業務に費やす。
まだまだ頭を使う作業が多い中、じわじわと自分の滞りを感じる。
よし、今日だな。
私はヨガを始めた頃から、
ヨガはやりたいときにやる、
というリズムで来ている。
ルーティーンにすると、初心者が何が効果的で、何が刺激的なのかわからなくなるし、私自身が必要でないことは人に教えられないからだ。
30分だけ。
そう思って部屋を暖め、ヨガを始める。
ガネーシャと、サラスワティ、そしてクラスの初めに使うチャンティングを唱える。
いつもはクラスのためにかけている音楽を自分がリラックスするために流す。
自分の軸を体感し、自律神経を整える呼吸法をする。
お願いします。
ヨガの神様にそっとつぶやく。
自分の身体がどうやったら緩むのか、どのタイミングで変化したか、感じていく。
左半身より右半身の方が力を抜くのがうまい。結果右半身の方が柔軟性もある。左半身はまじめで緊張しいな私、右半身はのんきなうちの妹、みたいな感じだ。
ふと、足の裏を触れていくメニューに入ると、
やっと観てくれたね、
足の裏からそう言われる。
やっと観れたよ。
私も足の裏に言う。
やっと自分のためにヨガが出来るようになったんだ。
そう思ったらうれしくて涙が湧き出る。
こうしたら教えやすいとか、こういったら伝わるとか、もう何も考えずに、自分のためにヨガが出来る。(2月までは教えるんだけどね)
やっぱり教室を閉じることにしてよかった。
私は役割に呑まれ易かった。
私が私として自分の身体と向き合うなら今からだったんだな。
そう感じる。
教えているときはやらない、自分だけのためのポーズをやる。
身体の詰まりや伸びを感じる。
それだけで気持ちよく、楽しい。
ヨガは自分で自分のためにやった時が、
幸福度が絶頂に達するんだよな、
改めて実感する。
教室を閉じる
講師という肩書を脱ぎ
裸のわたしになる
自分のためのヨガができる
やっとできる
いつの間にか50分経っていた。
最後にまた2つのチャンティングを唱え、軸を感じるポーズに戻る。
ありがとうございました。
ヨガの神様にそっとつぶやく。
リフレッシュとワクワクを満たし、
ほわっとした感覚に包まれて、
また仕事に戻る。