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ヒーロー映画を観ない人にこそ『シャザム!』をお薦めしたい!

3月17日から公開される映画『シャザム! 神々の怒り』。これは2019年に公開された『シャザム!』の続編にあたる作品となる。

自分はこの映画が大好きだ。
しかし、続編公開も世間ではあまり盛り上がっていない…
なのでこれを機に1人でも多くの人に『シャザム!』を観て欲しくてこの記事を挙げた。

スーパーヒーロー映画を観ない人にこそお薦めしたいので是非読んでいってほしい!

実際、知名度以上に面白い作品だと思う。

まず『シャザム!』はMARVElではなく、スーパーマンやバットマンと同じDCに属する映画だ。だけど本作でそういった部分はあまり関係ない。

『シャザム!』は単体で楽しめる。
横の繋がりや予備知識が必要ないという点で構えずに観ることができる。ここがお薦めしたい理由の1つ。

スーパーヒーローがいる世界が舞台と知っていればいい。

このシャザム、他のスーパーヒーローと大きく異なる点がある。それが見た目は大人でも中身は子供という点

見た目こそ青年だが中身は14歳の少年。だから責任感もないし、イタズラや注目を浴びるためにスーパーパワーを使う。

ヒーローらしくないヒーロー映画。でもそこが楽しい。
というか『シャザム!』は子供の夢を具現化した映画だと思う。

子供の頃「もしスーパーパワーが手に入ったら何しようか?」なんて妄想をしたことある人は多いでしょ?それを現実化したのがこの映画。

だから主人公のビリーがシャザムの力にはしゃぐ姿はワクワクするし、心の懐かしい部分をくすぐられるような気分にもなる。

ヒーロー映画っぽくないからこそ、ヒーロー映画が苦手な人でも楽しめる。ここもお薦めしたい理由の2つ目。

物語はスーパーパワーで好き勝手してたビリーがヒーローとなっていく姿が描かれる。

シャザムが他のヒーローと違う理由はもう一つある。
それはシャザムは家族と共にあるヒーローであるということ。

『シャザム!』では「家族」というテーマが作品の軸になっている。
この脚本が本当素晴らしい。

印象的なのは、主人公とヴィランが「家族」を通じて対比となっているところ。

ビリーは幼い時に母親とはぐれて以来、孤児として里親を転々としている。グループホームに引き取られるが、そこには年齢も人種も違う孤児たちが集まっている。

つまり血が繋がっていない家族が主人公の家庭だ。

対し、本作のヴィランであるサデウスは家は裕福で血の繋がった家族がいる。でも彼は家族を憎んでいる。

対称的な2つの家族を通して浮かび上がるのは「家族とは何か?」という問い。

ヒーローは孤高の存在として描かれがちだけどビリーの横にはフレディという相棒がいるし、個性豊かな兄弟がいる。

ヒーローとしての物語に家族の物語が上手く絡んでいるからこそ、後半の驚きの展開が意味を持つしカタルシスも凄い。

ヒーロー映画という枠を超えて1本の映画として素晴らしい。これが本作をお薦めしたい最も大きな理由。

「愛を与えるしかない。家庭を選ぶかは自分で決める」
里親のローザの台詞だが、個人的にこの言葉こそが「家族とは何か?」に対する答えだと思う(ビリーとサデウスの命運を分けたとも思う)。

一歩間違えれば重くなりそうなテーマをポップな雰囲気に落とし込んでいるからこそメッセージが胸に響く。決して説教臭くなっていないのも良い。

ということで『シャザム!』観なければ損!
気になった人は是非チェックしてみてね。


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