【悪魔の顔した天使】『永遠に僕のもの』を観るべき4つの理由
以下は、本作の魅力を感想を交えながら述べていきたい。
【まさに天使の顔をした悪魔…!!実在の衝撃の事件を基に作られた】
本作を注目すべき点の一つは、実在の事件が元になっているということ。
事件の内容はこうだ、舞台はアルゼンチン。この事件の犯人のカルロス・エディアルド・ロブレド・プッチ、アルゼンチン・ブレノスアイレス生まれの当時19歳(逮捕時は20歳)の若者。
1971年から1972年もの間に、17件の強盗、1人の強姦、1人の性的虐待、2人の誘拐および2件の窃盗を起こす。死者数は11名というアルゼンチンの歴史に残る犯罪をおかし、その後、逮捕。1973年から現在まで刑務所暮らしである。
この事件が話題となったのは、その事件の凄まじさも当たり前なのだが、犯人が美形の青年だったという事。(ちなみに当時の本人画像を見つけたが、本当にイケメンで筆者は驚いた。当時の本人の画像↓、またレビューの最後で現在のカルロスの姿もあるぞ!)
また、彼の逮捕は、ロンブローゾ理論(生まれつきの犯罪者は貧しくて、醜い顔をしていて、浅黒くて、耳がとがっていて、歯がない、という生来的犯罪人説)を覆したという事でも話題になった。
筆者は映画を観ながら、カルロスの事を「天使の顔をした悪魔」と思っていたが、実際にマスコミからは「ブラックエンジェルス」と呼ばれていたらしい。
アルゼンチン史上最悪の凶悪犯に、着想を得て、映画化したのは、同じアルゼンチン出身のルイス・オルテガ監督。カルロスをモデルに映画オリジナルの要素を加えて、本作の主人公であるカルリートスを生み出した。
【期待の新星、ロレンソ・フェロが観る者の目を離さない!】
本作の主人公を演じるのは、ロレンソ・フェロ21歳、彼はアルゼンチンで活躍する俳優ラファエル・フェロの息子。子役経験はあるが、本作が映画初出演かつ初主演という大抜擢。その美しい容姿は南米のディカプリオとも評されている。
この映画は、とにかく彼の存在が魅力的。スクリーンに彼が写ってるだけで、自然と目で追ってしまう。特に下唇がとってもエロく色気たっぷり。
また、下っ腹が。ぽっこり出た幼児体型(キューピー体型)というアンバランスさも、この映画では、彼が演じるカルロスの少年性を表していてハマっている。赤パンツ姿が印象的だった。
ちなみに、アルゼンチンでは「Kiddo Toto」の名前で音楽活動もしているなど、俳優業だけに留まらず、マルチに活動の幅を広げている。
【名匠ペドロ・アルモドバル製作!色気に満ちた雰囲気がたまらない…】
今作の注目すべき点として挙げられるのが、スペインの名匠、ペドロ・アルモドバルがプロデューサーとして製作に参加している点。
正直な話、筆者の感想としては、ストーリーはオードソックスだと思ったが、色気のある映像に70年代のお洒落なファッション、ときおり挿入される音楽…耽美な雰囲気に酔いしれながら映画を堪能できたので、鑑賞後の満足度は高い。
この映画のビジュアルに関しては、やはりペドロ・アルモドバルが関わってることが大きいだろう。
本作は、本国アルゼンチンで大ヒットし、第71回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門出品、第91回アカデミー賞、外国語映画賞のアルゼンチン代表として選出されるという快挙を成し遂げた。
【美少年対決!ロレンソ・フェロVSティモシー・シャラメ】
本作の大きな魅力はロレンソ・フェロという美少年であることは間違いないが、「美少年」ということで、奇しくも同日公開してる「ホット・サマー・ナイツ」も挙げたい。
この映画の主演は、やはり美少年という事で、世界を席巻してるティモシー・シャラメ。
実は、本作の公式サイトでは、美少年コラボをしていたりするので、ここで紹介した次第だ(コラボの内容に関しては公式サイトをチェックして欲しい)
ピークは過ぎたといえ、うだるような暑さが続く毎日。
美少年達の顔に、是非とも身も心も癒されよう!
いかがだっただろうか?もしこれを読んでいて、興味を持っている方がいるなら、是非とも劇場にいって鑑賞する事をお勧めしたい!
最後に今現在のロレンソ・フェロの姿をお見せして、このレビューを終わりとしたい。
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