【ビジュアル最高!】映画『ゴッドスレイヤー 神殺しの剣』感想
『ゴッドスレイヤー 神殺しの剣』は2021年製作の中国映画である。中国の小説家、双雪涛の短編小説を原作に最新のモーションキャプチャーなどを取り入れながら、5年の歳月を費やして作られたファンタジー大作だ。
ゴッドスレイヤー…
神殺し…
中二病全開の邦題からしてどういうタイプの作品なのか、ある程度想像はつくのではないだろうか
※ちなみに原題は『刺殺小説家』、邦題は作中の小説のタイトルから取られている。
自分が本作の存在を知ったのは某映画系インフルエンサーの投稿。
この方を始め本作を観た人の「ビジュアルが最高」という感想で気になっていた。
先日JAIHOで配信が始まっていたので、早速観てみたが、予想以上に自分が好きなタイプの作品だったので紹介しておきたい。
まず評判通りクリーチャーデザインが秀逸。
「論より証拠」ということでまずは下の登場人物たちの画像を見て欲しい。
ほら
ほら!
ほら!!!
特撮やファンタジー好きな人の心に響くデザイン。
格好良くない?個人的には雨宮慶太の作品を思い出した。こうしたビジュアルにキュンときた人なら本作を気に入るかもしれない。
肝心のストーリーだが、ビジュアルが話題だったので「物語はそこまでなのか」と思っていたら物語も面白い。
映画はグアンという中年の男性のパートから始まる。
6年前に娘を誘拐されたグアン、彼は妻とも離婚し会社も辞め今も娘の行方を追っていた。
そんな彼の前に巨大企業の使いが現れある取引を持ち掛ける。
それは誘拐された娘と引き換えにある小説家を殺して欲しいという依頼だった。
なぜ小説家を殺さねばならないのか?
何故グアンが選ばれたのか?多くの謎を抱えながら物語は進んでいく。
少しネタバレすると、本作は小説内の空想世界と現実世界が交互に展開される物語だ。そして全く関係ない2つの世界は実は少しずつ干渉してきてるという…まさに邦題に相応しい内容となっている。
そもそもこの映画、本国中国で大ヒットを記録している。
中国では興収168億円を突破しその年の間興行成績第9位を記録するという快挙を遂げている。
「中二病全開」などと述べてしまったが、決してキワモノでもなければ安っぽくもない正統派な中国大作映画なのだ。
そんな大作だが自分は子供の頃に映画館で観た子供向け大作映画に似た懐かしさも感じた。
正直、ストーリーに目新しさや斬新さは感じられない。大方の展開や結末も予想できるしその通りになる。でもこの映画の場合はそれで良い。
夏のこの時期に観たというのも良かったかもしれない。
ということで『ゴッドスレイヤー 神殺しの剣』、なかなかに楽しい映画で満足でした。
JAIHOやAmazon Prime、U-NEXTなどで配信されてるので気になる人は観てみては。
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