ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門
方法論は極少数。
本の半分以上は成功例、失敗例。
ラテラルシンキング=思考の幅を広げる水平思考。
概念や常識にとらわれない、自由な発想で求めたい結果を考える思考法。
はじめにラテラル・シンキングで複数案を出し、ロジカル・シンキング(論理的思考)で1つに絞り、深掘りしていく。
ラテラル・シンキングだけだと混沌として収集がつかなくなる。
ロジカル・シンキングだけだと発想が安全なものばかりになり、新しい発見がなくなる。
ラテラルシンキングに必要なもの
①疑う力
②抽象化する力
③セレンディピティ(偶然の産物)
疑う力
・なぜ?本当?と問いかけてみる。
・今はね、と時代や時間を超えて考えてみる。
・年齢、性別、外国人、異業種など想定範囲外の人の意見を聞いてみる。
前提を無批判で受け入れずに疑ってみる習慣をつける。
抽象化する力
・対象の特定→抽象化→具体化
・抽象化=ものの本質
・本質の見分け方は「〇〇するもの」
本質を見つける発想力の訓練として、1つのものに対して30通りの使い道を考えてみる。
(例)
NASA=宇宙で使えるボールペンを開発
ソ連=鉛筆を使う
セレンディピティ
・偶然を無視しない力
・偶然を何かに関連付ける力
当たり前のことにこそ驚くクセをつけ、感性を磨く。
(例)
・レーダー開発→電子レンジ
・酸化防止剤→ホカロン
・スーパーの在庫補充→トヨタ生産方式
ラテラルシンキングな捉え方
A→B→Cと順に考えるのではなくA→Zと最短距離の楽な方法を考える。
最小の力で最大の効果を出す
・他者の力を借りる
・作業を組み合わせる
・「楽する権利」を手に入れる
他者の力を借りる
十二支のネズミ→牛の背に乗り1番のり。
作業を組み合わせる
フォークリフトに量りをつける。
楽する権利
テコの原理=最小の力でものを動かす効果的なポイントを見つける。
努力=善、楽=悪という常識をすて、楽に目的達成することを第一に考えるのがラテラルシンキングの神髄。
練習として、成約のつけ外しで自由に発想してみる。
弱肉強食を生き抜くために強者を利用し共存する。
・コバンザメ型
・寄生虫型
・ヤドカリ、イソギンチャク型
コバンザメ型
ヒット製品とサードパーティ製品
自動車とカー用品
寄生虫型
便乗マーケティング
類似品
ヤドカリ、イソギンチャク型
持ちつ持たれつの共依存
強者を分析して足りない部分を補ったり、手法をマネて手間をはぶく。
本質が同じものを組み合わせる
携帯電話+カメラ
携帯電話+テレビ
本質は持ち運びたい情報機器
スティーブ・ジョブズの言葉
「未来を見通すことはできない。むしろ過去を振り返って経験から点と点を結びつけ、何らかの形をつくることが重要だ。」
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エジソンは電球の寿命を伸ばし、電球を作らず発電所を作った。
電球が普及すれば電気の供給量が足りなくなるため、発電所と発電機を作れば、今電球を量産するより儲けることができる。
発明品の普及後の世界を想像していた。
先読みの練習
新聞や雑誌などで新商品、新サービスが始まるのを見かけたら、それらが社会に与える影響を考えてみる。
ロジカルシンキングはコンピューターの得意分野。
マニュアル通りにしか仕事ができない人は、コンピューターに仕事を取られる。
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