小さいけどパワー系、かわいい実用派コンパクト機Rollei35S。

【劣化破損による故障により売却しました。】

Rollei35S。1974年発売。

有名なRollei35シリーズのなかでも少し明るい開放2.8のレンズSonnarを搭載してモデルです。

「たまゆら」に出てきてたので知ってる方も多いかと。主人公の楓ちゃんの愛機でお父さんの形見という設定でした。

今回選択したのはブラックボディ。当時のペイントらしくプツプツと劣化していて最高にイカします。

Rollei35(テッサー付きのもの)は以前持っていましたが、金欠時に手放してしまいました。気に入っていたカメラだったのでジャンク品でも良いので一台買い直そうと。せっかく買い直すのですから最も明るいレンズのついた35Sを買うことは決めていたのでずっといろいろな場所で見張っていました。
なかなかのジャンク具合でしたが、撮れない程ではなく十分カメラとして使えるコンディション。

肝心の写りですが、テッサー版より僕はずっと好きな印象。

目測のカメラなので上手く撮れないときも多いのですが、絞っておけば打率は高めです。

コーティングもより良いものになっているようでして、Rollei-HFTコーティングと言うらしい。ローライ機だとTコートでは無いのか。

コマ間が安定しない個体が多いのは知っていましたが、この個体も例にもれず笑。

モノクロではこんな感じ。

その後の時代に発売されたコンパクトフィルムカメラと比較すると幅もありポケットに入りにくく少し使いにくい印象を持つこともありますが、フルマニュアルで操作できるという点は非常に素晴らしいと思います。気持ち的にも住み分けができるのでGRと一緒に持ち歩いたりしています。

色々と微妙ポイントはありますけど、所有して損のない良いカメラだと思います。