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そのレンズに次の命を。Amedeo Muscelli アダプター。

前置き

僕の持っていたレンズのうち、一つだけずっと使えずに居たレンズがありまして、それが

Jupiter 8M 50mm F2。

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有名なソ連製旧コンタックスSonnarのコピーレンズ。1970年製なのでコーティングがついていおりカラーフィルムでもいい感じの撮影ができます。

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昔買ったKiev 4にくっついていたレンズでKiev 4を手放したあとそのレンズだけが手元に残り続けていた感じ。ちりの混入が多く、2000円くらいの相場。わざわざ売るのもアホらしく。

僕は大学生になったとき本格的に写真に興味が湧いたのですが、その時最初の初動で買ったカメラの一つでこのレンズで撮られた写真に対しての思いが少し特別。

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Kiev 4にフィルムを入れ撮影したもの。記録用100とAristra200。

まだまだレンジファンダー機になれるのに必死でうまく撮れていない時期。(今もうまくないですが…)

独特な線の細さやボケ方が気に入っていてレンズだけは処分できず3年位放置していました。

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日中f8くらいまで絞って撮影するとかなり良い描写になる。

本題

に戻りまして、今回の主題はこちら。

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Amedeo Muscelli 製アダプター。今回導入したものはContax50mm専用設計のものです。他の焦点距離でも使用できる汎用性の高いものがあります。詳しくは公式サイト様の方で。→Amedeo Muscelli Japan様

ベネズエラ製のマウントアダプターでして、界隈ではそれなりに有名な品となります。

今の時代、ライカMマウントになっている方がずっと取り回しが良いのでこのレンズの延命手段としては最良かと思います。

一応Contaxのレンズ向けの製品ですので、ソ連製レンズで問題なく使える確証はありません。たまに適合しない玉が有るようです。要注意。

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くっつけてみるとこんなかんじ。もともとJupiterにはLマウントのバージョンも存在するので真新しさは無いのですが、このアダプタでは最短撮影距離が0.7mまで短縮されます。Lマウント版のJupiterは確か1mだったはず。

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外の爪の捕まえるようにしてロックする構造。

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しっかりと無限まで出ます。中古だとここがずれている個体がたまにあるらしく注意。

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ライカM3につけてみるとこんな感じ。よっぽど詳しい人じゃないとこれ分かんないですね。

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僕のM3は0.7が連動外なので恩恵が受けられないため、基本的にはSLにつけて運用中です。フィルムではM4。

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撮ってみた

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以前使っていたときの懐かしさが込みあげてきました。ああそうだった。あのときはこれだけで嬉しかったんだ。写るだけで。

いつの間にかすこし目が肥えてしまって高いレンズとかに気持ちが揺れていましたが、このレンズがやっぱり始まり。

初心忘るべからず。とかいう寒いことは考えたくありませんが、このレンズばっかりは想ってしまったことであります。

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試写中に会ったトカゲちゃん

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